柳井市古市・金屋の町並み
JR山陽本線柳井駅の北方500m。中世・近世を通じ、瀬戸内海の舟運の中心として栄えた、港町・市場町の柳井津。船着場であった柳井川沿いに古市・金屋の町筋がのびる。この町筋は柳井津のなかでも最も古くから開けたところで、そのため敷地割は室町時代そのままに生かされ、約200mの通りには江戸中期建築の約40棟の町家が軒を連ねる。藩政時代には「岩国藩のお納戸」とも呼ばれた。国森家住宅*や、むろやの園*が代表するように、いずれも入母屋造、本瓦葺、二階建てで、白漆喰塗の土蔵造という豪壮で重厚な建物となっており、比較的保存状態も良い。

みどころ
古市・金屋の町並みはほぼ東西に延びる200mの通りに集中しているので、この通りをのんびりと歩けば、主要な建物の見学と町並みの雰囲気をつかむことができる。通りの西端から歩き始める場合は、まず、「しらかべ学遊館」に立ち寄り、町の成り立ちとこの街の建物の特徴をつかんでから歩き出すと良い。また、東端からの場合は、「むろやの園」の前にある「柳井市町並み資料館」があるので、立ち寄ってみると良い。
町並みは、ともかくも白壁が美しい。夏期にはどの家にも軒先に当地の民芸品である赤い「金魚ちょうちん」がぶら下がっているので、白壁に良く映える。「国森家住宅」(外観の見学のみ)と「むろやの園」は江戸期にともに油商を家業とする豪商だったので、典型的な商家の家造りを見学することができる。
また、甘露醤油資料館では柳井の特産品「甘露醤油」の醤油蔵の一部を公開しており、製造過程も見学できる。
町並みは、ともかくも白壁が美しい。夏期にはどの家にも軒先に当地の民芸品である赤い「金魚ちょうちん」がぶら下がっているので、白壁に良く映える。「国森家住宅」(外観の見学のみ)と「むろやの園」は江戸期にともに油商を家業とする豪商だったので、典型的な商家の家造りを見学することができる。
また、甘露醤油資料館では柳井の特産品「甘露醤油」の醤油蔵の一部を公開しており、製造過程も見学できる。

補足情報
*国森家住宅(外観の見学のみ):白壁の町並みのほぼ中央、江戸中期の柳井商家の典型的な建物。入母屋造、妻入、本瓦葺、桁行16.4m、梁間8.5m。白漆喰の2階建の土蔵造で、1階前面には蔀帳と呼ばれる開閉可能な板戸や防災用の一本引きの土戸がつくられている。
*むろやの園:商家博物館になっている。屋号を「室屋」と称し、最盛期には帆船50艘を抱えて活躍したという油商小田家の屋敷である。屋敷面積2,400m2。中庭を囲んで母屋、本蔵、勘定蔵、米蔵、岩国藩主吉川公の磯遊びの宿であった半閑舎など11棟が立つ。うち6棟には小田家が代々使用してきた生活用具・古文書を展示する。入館有料。開館日は年末年始を除く、金曜日、土曜日、日曜日、祝日。
*むろやの園:商家博物館になっている。屋号を「室屋」と称し、最盛期には帆船50艘を抱えて活躍したという油商小田家の屋敷である。屋敷面積2,400m2。中庭を囲んで母屋、本蔵、勘定蔵、米蔵、岩国藩主吉川公の磯遊びの宿であった半閑舎など11棟が立つ。うち6棟には小田家が代々使用してきた生活用具・古文書を展示する。入館有料。開館日は年末年始を除く、金曜日、土曜日、日曜日、祝日。
関連リンク | 柳井市観光協会(WEBサイト) |
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参考文献 |
柳井市観光協会(WEBサイト) 全国伝統的建造物群保存地区協会「歴史の町並」 しらかべ学遊館パンフレット 山口県「山口県の文化財」国森家住宅(WEBサイト) むろやの園パンフレット |
2025年03月現在
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