鞆の浦
JR福山駅から南に14km、福山市の南端、沼隈半島の先端に広がる。江戸期の港湾施設(常夜燈、雁木、波止、船番所、焚場、等)がまとまって現存する国内唯一の港町であり、潮待ちの港として繁栄を極めた。いまもなお、豪商の屋敷や小さな町家がひしめく町並みが残る。海上には仙酔島を中心に、弁天島・皇后島が浮かび、みごとなその景観は日本最古の歌集である万葉集にも詠まれるなど、景勝地としても名高い。アニメーション映画「崖の上のポニョ」(宮崎駿監督)のモデルとなった場所でもある。
また、鞆の浦は、長きにわたり、景観保全と地域開発をめぐる論争が行われてきたことでも知られる。1983(昭和58)年、県は交通の混雑解消などを目的として、港内を埋め立てて横断する橋を架ける計画を発表。これに反対する住民が起こした訴訟を経て、2012(平成24)年、県知事から埋立架橋撤回及び代替案としての山側トンネル整備の方針が示され、係争は収束した。
また、鞆の浦は、長きにわたり、景観保全と地域開発をめぐる論争が行われてきたことでも知られる。1983(昭和58)年、県は交通の混雑解消などを目的として、港内を埋め立てて横断する橋を架ける計画を発表。これに反対する住民が起こした訴訟を経て、2012(平成24)年、県知事から埋立架橋撤回及び代替案としての山側トンネル整備の方針が示され、係争は収束した。

みどころ
瀬戸内の多島美に囲まれた風情のある穏やかな街並み。鞆の浦のシンボル的な存在である常夜燈は、港に現存する江戸時代のものとしては日本最大級の大きさ。また、江戸時代に創建された対潮楼からの景観は必見。座敷からは瀬戸内海の穏やかな景観が広がり、朝鮮通信使の高官が「日東第一形勝」(日本で一番美しい景勝地)と賞賛したほど。まち歩きも楽しい。歴史情緒を感じながら、迷路のような細い路地を歩きたい。
関連リンク | 広島県福山市(WEBサイト) |
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参考文献 |
広島県福山市(WEBサイト) VISIT鞆の浦(WEBサイト) 日本遺産「鞆の浦」文化庁公式サイト(WEBサイト) 鞆物語(WEBサイト) 福山市/鞆町のまちづくり(WEBサイト) |
2025年02月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。