平山郁夫美術館
尾道市市街から南西に約16km、瀬戸内海に浮かぶ生口島(いくちじま)にある瀬戸田港の西約1kmにある。日本画の巨匠 平山郁夫*が「私の原点は瀬戸内の風土である」と語る自身の故郷に1997(平成9)年開館。幼少期の絵日記帳から、生まれ育った瀬戸田の風俗を取材した初期の作品、日本画家としての転機となった「仏教伝来」(1959(昭和34)年制作)以降の作品まで幅広く収蔵。作品の構想を練るために制作された下絵も数多く残る。ロビーには代表作の「仏教伝来」の原寸大陶板画も展示されている。
建物は、両国国技館などの設計で知られる建築家・今里隆による設計。庭園は造園家・中島健により、瀬戸内海の多島美を表している。
建物は、両国国技館などの設計で知られる建築家・今里隆による設計。庭園は造園家・中島健により、瀬戸内海の多島美を表している。

みどころ
平山郁夫の原点を感じることのできる美術館。しまなみ海道開通を記念に書き下ろされた水彩素描画「しまなみ海道五十三次」もみどころ。同シリーズは生口島を描いた作品も多く、スケッチポイントもあわせて訪れたい(展覧会により展示していない場合もあり)。平山郁夫が伝える絵画のなかの風景と、自分の目の前に実際に広がる風景とを見比べるのも面白い。展示作品は全て写真撮影可。

補足情報
*平山郁夫:1930~2009(昭和5~平成21)年。広島県瀬戸田町(現・尾道市)生まれ。平和をテーマにした作品を数多く残した日本画家。代表作は「仏教伝来」やシルクロードをモチーフにした連作絵画シリーズなど。平山郁夫の作品は、平山郁夫美術館の他、平山郁夫シルクロード美術館(山梨県北杜市)、佐川美術館(滋賀県守山市)にも数多く収蔵されている。
関連リンク | 平山郁夫美術館(WEBサイト) |
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参考文献 | 平山郁夫美術館(WEBサイト) |
2025年02月現在
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