安芸高田神楽(神楽門前湯治村)あきたかたかぐら(かぐらもんぜんとうじむら)

広島県の中央、広島市街からは北東約60kmに神楽門前湯治村が位置する。神楽門前湯治村には、安芸高田神楽を観劇するための「専用ドーム」と、寄席の雰囲気が楽しめる「かむくら座」の2つの劇場があり、ほぼ毎週、安芸高田市内の二十二神楽団が交代で神楽公演を行っている。神楽団はそのほとんどが各地区の氏神社を中心に組まれ、氏子自身が神楽を舞う。
 安芸高田市の神楽は、出雲流神楽が石見神楽を経て、江戸期にこの地域に伝えられたと考えられている。その過程では、九州の八幡系の神楽や高千穂神楽、備中神楽、農民信仰などの影響も受け、現在の形態になったと言われている。
 安芸高田神楽の特徴は、演劇性が強く、極めて大衆的でのびのびとした神楽であること。江戸末期から明治初期にかけて娯楽性が高まり、明治期には歌舞伎などの要素を多く取り入れた新しい八調子の神楽を舞うようになった。おおよそ太平洋戦争以前から受け継がれてきた伝統的な舞いである旧舞と、終戦後に創作された新舞とが共存していることも特徴。
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みどころ

安芸高田神楽は新舞の発祥の地とされていて、衣装や面の早変わり、素早いアクション、ドライアイスや蜘蛛を使ったド派手な演出で魅了する。一方、古事記や日本書紀がベースの旧舞は、ゆっくりとした動きで高い技術力が必要でこれもまた見応えがある。いずれの演目も、目の前で繰り広げられ、圧倒的な迫力がある。舞、奏楽、衣装・面、ストーリーなど、自分の興味のある部分を集中して楽しむもよし、ぼーっと眺めてその心地よさを感じるもよし。神楽初心者にとっても演目の解説などがあるのでストーリーがわかりやすいが、鑑賞前には、併設された神楽資料館で安芸高田神楽の歴史や衣装などを学ぼう。また、神楽体験館には神楽グッズ製作工房があり、神楽を身近に楽しく体験することができる。
 週末を中心に年間150日以上開催されるので、神楽を気軽に楽しむことができるが、訪れる前に必ずスケジュールを確認すること。
関連リンク 神楽門前湯治村(WEBサイト)
参考文献 神楽門前湯治村(WEBサイト)
安芸高田市観光ナビ (WEBサイト)
神楽門前湯治村神楽資料館 展示資料

2025年02月現在

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