佐太神社さだじんじゃ

地誌『出雲国風土記』に「佐太大神社(さだおおかみのやしろ)」と記載され、出雲国二ノ宮として、また出雲国三大社として讃えられてきた神社である。大社造りの本殿3殿並立の形は平安時代の末頃に遡るとされ、現在の本殿は文化4年に建て替えられたもの。正中殿の規模は正面・側面ともに約5.5mで、大社造りの中でも出雲大社に次ぎ、国宝の神魂神社と同等である。南北の両殿は、須佐神社と同じ大きさであり、荘厳な社殿が立ち並ぶ姿は神社建築史でも特筆すべきものである。
 お忌みさんといわれる神在祭(かみありまつり)には八百万(やおろず)の神々が集まるといわれ、祭りの期間は神楽をはじめ歌舞音曲を停止し、裁縫をしない、月代(さかやき)を剃らないなどの風習があった。
#

みどころ

神社に伝わる御蓙替祭(9月25日)に舞われる『佐陀神能』(さだしんのう)は、ユネスコ無形文化遺産及び国の重要無形民俗文化財。
 神在月に行われる神等去出(からさで)祭には小豆雑煮がふるまわれる。これが「神在餅(じんざいもち)」と呼ばれていたとの古文献の記載があり、これがなまって「ぜんざい」になったとされ、ぜんざいの発祥と考えられている。
関連リンク 佐太神社(WEBサイト)
参考文献 佐太神社(WEBサイト)
文化遺産オンライン(文化庁)(WEBサイト)
佐多神社(WEBサイト)

2024年02月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。