妻木晩田遺跡むきばんだいせき

妻木晩田(むきばんだ)遺跡は、鳥取県大山町(だいせんちょう)と米子市の丘陵上にある弥生時代の集落遺跡である。1999年に国の史跡に指定されている。遺跡面積は約1.7km2で、竪穴住居跡約460棟、掘建柱建物跡約510棟、墳墓(四隅突出型墳丘墓含む)39基、環壕等が見つかっている。
現在は、「鳥取県立むきばんだ史跡公園」として公開されているが、いまもなお発掘調査や調査研究、その成果をもとにした史跡整備が日々進められている。入園料は無料である。
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みどころ

現在、むきばんだ史跡公園では、洞ノ原地区、妻木山地区、妻木新山地区、仙谷地区の4地区が公開されている。それぞれが特徴のあるエリアであり、みどころも多い。
4地区のみどころと特徴は以下のとおりである。
洞ノ原地区:山陰地方を代表する弥生時代の特徴的な墓「四隅突出型墳丘墓」をはじめ、大小さまざまな墳丘墓が25基存在する。そこから見る景色は開放的で圧巻。
妻木山地区:発掘調査の成果を基に、妻木晩田遺跡が最も栄えた2世紀後半の「弥生のムラ」を再現している。そこに立つと一瞬で弥生時代にタイムトラベルしたように感じる。復元された建物群のほか、発掘調査で見つかった本物の竪穴住居跡も見学できる。
妻木新山地区:弥生時代の里山を再現している。夏にはクワガタムシやカブトムシといった昆虫が見られ、秋にはクリ・ドングリといった木の実が拾える。
仙谷地区:妻木晩田遺跡を束ねたであろう指導者たちが眠る墓がある。集落からは切り離された場所にあり、非日常的な空間を味わえる。
これらの地域では、無料のガイド案内があり、それぞれの歴史を詳しく、かつ楽しく知ることができる。また古代体験も行っている。園内は広大なため、電動付自転車の貸し出しを行っているので利用したい。
関連リンク 鳥取県地域社会振興部むきばんだ史跡公園(WEBサイト)
参考文献 鳥取県地域社会振興部むきばんだ史跡公園(WEBサイト)
鳥取県立むはぎんだ史跡公園公式ガイドブック
蘇る、弥生の国邑「妻木晩田遺跡」むきばんだ史跡公園

2024年06月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。