煙樹ヶ浜えんじゅがはま

煙樹ヶ浜はJR紀勢本線御坊駅から南西へ約5km、本ノ脇から日高川の河口までつづく松林の美しい海岸である。クロマツ原と呼ばれる松林の幅は広いところで約500m、全長約4.5kmにおよび、近畿最大の規模となっている。この松林は今から約400年前、藩主徳川頼宣が防潮林として植林したもので、御留山として伐採することを禁じたため残ったといわれ、現在も日高平野を潮風の害から守っている。
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みどころ

夕方、水平線に落ちてゆく夕日は実に美しい。煙樹ヶ浜は砂浜ではなく波に洗われた丸い石の海岸のため「カラカラカラ…」という波の音にも耳を傾けたい。また、広大な松林には、鳥が多く生息している。確認するのは難しいが、散策道からはコゲラ、カラ類、エナガなど可愛い小鳥の姿を見かけることがある。また近隣には859(貞観元)年創建と伝わる御﨑神社があり、合わせて参拝するのもよいだろう。