千畳敷
JR紀勢本線白浜駅から西へ約6km、湯崎の南方1kmほどの瀬戸崎に張り出した広い岩畳を思わせる大岩盤で、白い岩肌が波しぶきに洗われている。1500万年以上前、千畳敷は浅い海底の⼀部だったが、その時から100年に約5cmずつ隆起してきた。千畳敷の最も内陸側は12万年前には⽔中にあったとされており、生物が這った跡が化⽯化した物や波紋が岩に刻まれている様⼦などが見られる。構造プレートがゆっくりとこれらの岩盤を海上へ押し上げ、波が表⾯を侵⾷して滑らかにし、凸凹とした石畳ならぬ岩畳のような斜⾯を形成した。千畳敷は⻩⾊の砂岩と茶⾊の泥岩の層が⾒える貴重な⼀例で、地質学的にも関心の高い場所である。

みどころ
広い岩畳は、何層もの階段状になっているので、容易に先端の波打際まで歩いて行ける。風の強い日は波が岩に砕け散って豪快。夕景の美しさで知られるところでもある。千畳敷と広大な太平洋を見渡せる飲食店や土産店が近くにあり、落日をゆっくり眺めるのも良いだろう。
関連リンク | 国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所(WEBサイト) |
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参考文献 |
国土交通省近畿地方整備局紀南河川国道事務所(WEBサイト) 南紀白浜観光協会(WEBサイト) 白浜町観光課公園施設係(WEBサイト) 南紀熊野ジオパーク推進協議会(WEBサイト) |
2025年02月現在
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