正法寺
西京区大原野にあり、「西山のお大師さま」と親しまれる真言宗東寺派の寺院。阪急京都線東向日駅・洛西口駅およびJR向日町駅・桂川駅からバスで約20分、南春日町下車、徒歩8分で到達する。
鑑真和上とともに唐より渡来した高弟の智威大徳が、天平勝宝6年(754)に隠棲地として開いた春日禅房が始まり。最澄が大原寺を建立した際、その塔頭寺院となり、弘仁年間(810~824)に空海が巡鍚して聖観音像を彫ったと伝わる。応仁の乱で焼失したが、1615(元和元)年、慧雲・長圓の両律師が再興。その後、徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院の帰依を受け、徳川家の祈願所となった。
現在は本堂のほか、書院、宝生殿、春日不動堂、遍照塔などが立つ。また境内には全国から集められた合計600tもの名石があることから、「石の寺」ともいわれる。なかでも、借景式山水庭園「宝生苑」には動物の形をした石が並んでおり、「鳥獣の石庭」と呼ばれる。
下京区西七条には別院の「七条えんま堂」があり、閻魔さまをはじめとする十王*の像が揃って安置されている。
鑑真和上とともに唐より渡来した高弟の智威大徳が、天平勝宝6年(754)に隠棲地として開いた春日禅房が始まり。最澄が大原寺を建立した際、その塔頭寺院となり、弘仁年間(810~824)に空海が巡鍚して聖観音像を彫ったと伝わる。応仁の乱で焼失したが、1615(元和元)年、慧雲・長圓の両律師が再興。その後、徳川5代将軍綱吉の生母・桂昌院の帰依を受け、徳川家の祈願所となった。
現在は本堂のほか、書院、宝生殿、春日不動堂、遍照塔などが立つ。また境内には全国から集められた合計600tもの名石があることから、「石の寺」ともいわれる。なかでも、借景式山水庭園「宝生苑」には動物の形をした石が並んでおり、「鳥獣の石庭」と呼ばれる。
下京区西七条には別院の「七条えんま堂」があり、閻魔さまをはじめとする十王*の像が揃って安置されている。

みどころ
本堂には本尊の三面千手観音像、空海が彫ったという聖観音像などを安置する。三面千手観音は鎌倉時代の作で、国の重要文化財に指定。顔の両側に別の顔(化仏)があり、過去と未来にも目配りしている意味があるという。巨石が置かれた本堂前庭も美しい。
宝生殿前に広がる「宝生苑」は東山連峰を借景とし、象や獅子、ペンギン、ウサギ、カエルなど16の動物の形に似た石を配置。中央には見事な紅枝垂れ桜があり、石とよく調和している。
書院の襖絵41面は大原野出身の日本画家・西井佐代子氏の遺作。西山の穏やかな風景と草花が淡い色で描かれ、見どころのひとつとなっている。また、境内南東には東山連峰を借景とする梅園があり、季節には百数十本の木が紅や白の花をつけ、あたりに芳香を漂わせる。
宝生殿前に広がる「宝生苑」は東山連峰を借景とし、象や獅子、ペンギン、ウサギ、カエルなど16の動物の形に似た石を配置。中央には見事な紅枝垂れ桜があり、石とよく調和している。
書院の襖絵41面は大原野出身の日本画家・西井佐代子氏の遺作。西山の穏やかな風景と草花が淡い色で描かれ、見どころのひとつとなっている。また、境内南東には東山連峰を借景とする梅園があり、季節には百数十本の木が紅や白の花をつけ、あたりに芳香を漂わせる。

補足情報
*十王:冥界で亡者の生前の罪業を糺す10人の王。初七日から三回忌まで10回にわたって、10人の王がそれぞれ裁きを行うという。
関連リンク | 正法寺(WEBサイト) |
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参考文献 |
正法寺(WEBサイト) 京都市観光協会 京都観光Navi(WEBサイト) |
2025年05月現在
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