瑠璃光院るりこういん

叡山電鉄八瀬比叡山口駅から徒歩12分。比叡山の西麓、八瀬にある寺院。岐阜市にある「浄土真宗無量寿山光明寺」の京都本院とされており、本尊は阿弥陀如来。明治時代に実業家の別荘として造営され、戦後は高級料理旅館などに利用されたが、2005(平成17)年、寺院に改められた。約4万m2の敷地に、延べ800 m2の数寄屋造りの建物と、3つの日本庭園がある。建築は京数寄屋造りの名人といわれた中村外二、「瑠璃の庭」などの庭園は佐野藤右衛門一派が手掛けたもの。通常は非公開で、春(4~6月)、夏(7~8月)、秋(10~12月)に、それぞれ期間を定めて公開される。
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みどころ

比叡山の麓の自然を生かして、それぞれに特徴のある庭が造られている。主庭の書院前庭「瑠璃の庭」は一面苔に覆われ、その間を一条のせせらぎが優雅な曲線を描いて流れていく。茶室「喜鶴亭」の前庭「臥龍の庭」は、天に駆け昇ろうとする龍を、水の流れと石組みで躍動的に表した池泉庭園である。山門から玄関までの傾斜地にある「山露路の庭」は、苔むした庭から茶室「喜鶴亭」と十三重の石塔が見え隠れする。庭内全体には数十種のカエデがあり、春の青もみじ、秋の錦繍を競い合う。また馬酔木(あせび)も群生し、春に白いつぼ形の可憐な花を咲かせる。
 近年、書院の2階に置かれた写経机の天板に、青もみじや紅葉が映り込む光景がSNSなどで人気を呼び、「机もみじ」の名所といわれる。
関連リンク 瑠璃光院(WEBサイト)
参考文献 瑠璃光院(WEBサイト)

2025年05月現在

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