地蔵院
阪急嵐山線上桂駅から徒歩15分のところにある臨済宗の寺。竹林に包まれていることから「竹寺」とも呼ばれる。また、延命安産の地蔵菩薩を本尊とすることから「谷の地蔵」とも呼ぶ。衣笠内大臣といわれた歌人・藤原家良の山荘跡に1367(貞治6)年、室町幕府管領の細川頼之が夢窓疎石の高弟・宗鏡禅師を招請して伽藍を建立した。その後、北朝系の3人の天皇(崇光・御光厳・後円融)の勅願寺に準ぜられ、境内17万m2、末寺26カ寺、諸国に領地54カ所をもつ大寺となった。しかし応仁・文明の乱(1467~)で焼失し、その後再建されたが、天正大地震(1585年)にも被災して再び衰退、江戸時代に細川家の支援を得て再興された。
現在の本堂は1935(昭和10)年の再建。本尊の地蔵菩薩を中心に夢窓国師、宗鏡禅師、細川頼之の木像を安置する。本堂南には「細川石」と呼ばれる自然石を置いた細川頼之と宗鏡禅師の墓がある。1686(貞享3)年再建の方丈前庭の枯山水庭園は「十六羅漢の庭」と呼ばれる。三方を樹木で囲み、一面の杉苔に20数個の自然石を並べ、十六羅漢の修行の姿を表している。
地蔵院は一休禅師が幼い頃に修養された寺とも伝えられている。
現在の本堂は1935(昭和10)年の再建。本尊の地蔵菩薩を中心に夢窓国師、宗鏡禅師、細川頼之の木像を安置する。本堂南には「細川石」と呼ばれる自然石を置いた細川頼之と宗鏡禅師の墓がある。1686(貞享3)年再建の方丈前庭の枯山水庭園は「十六羅漢の庭」と呼ばれる。三方を樹木で囲み、一面の杉苔に20数個の自然石を並べ、十六羅漢の修行の姿を表している。
地蔵院は一休禅師が幼い頃に修養された寺とも伝えられている。

みどころ
境内は竹と苔に覆われ、とりわけ総門から本堂へと竹林の中をまっすぐに延びる参道は美しく、静かな雰囲気を醸し出している。楓も多く、洛西の紅葉の穴場となっている。木々が色づくのは京都でも遅く、竹林を背景にいっそうモミジが映え、参道一杯になる「敷きもみじ」の時期も合わせると12月中旬ごろまで紅葉を楽しむことができる。
細川頼之が創建した当寺は、現在でも細川家との結び付きが強く、元総理大臣の細川護熙は襖絵「瀟湘八景」などを奉納している。
細川頼之が創建した当寺は、現在でも細川家との結び付きが強く、元総理大臣の細川護熙は襖絵「瀟湘八景」などを奉納している。
関連リンク | 地蔵院(WEBサイト) |
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参考文献 |
地蔵院(WEBサイト) 「京都府の歴史散歩 中」山川出版社 資料「竹の寺 地蔵院」 |
2025年05月現在
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