安楽寺
京都駅から市バス岩倉操車場行きに乗り、真如堂前下車、徒歩15分。「哲学の道」の1筋山側、閑静な鹿ヶ谷の地にある。茅葺きの山門から本堂へと続く庭は苔とサツキの刈込みが美しい。法然上人の高弟であった住蓮上人と安楽上人が、鹿ヶ谷草庵を結び、浄土礼讃を称えたのが同寺の始まり。両上人の念仏の教えに感銘を受けた後鳥羽上皇の女官、松虫姫と鈴虫姫という姉妹は、上皇の留守中に密かに出家した。これに怒った上皇は法然上人らを流罪に、住蓮上人と安楽上人を死罪にした。世にいう「建永(承元)の法難」である。今の安楽寺は赦免されて帰京した法然上人が、両上人の供養のため堂を建てたのが起こりという。境内には、両上人と、松虫・鈴虫の供養塔が立つ。
重層宝形造の本堂には、本尊の阿弥陀如来像を中心に、住蓮上人と安楽上人、松虫姫と鈴虫姫、それぞれの木像と、法然上人張り子像、親鸞聖人旅姿像を安置する。
重層宝形造の本堂には、本尊の阿弥陀如来像を中心に、住蓮上人と安楽上人、松虫姫と鈴虫姫、それぞれの木像と、法然上人張り子像、親鸞聖人旅姿像を安置する。

みどころ
通常は非公開だが、花の開花に合わせて春と秋に一般公開される(春は桜、ツツジ、サツキの開花期間の土日と祝日、秋は紅葉の期間の土日と祝日。詳細は公式サイトで確認を)。一般公開では美しい庭を散策できるほか、本堂や書院も拝観でき、本堂では寺の由緒についての説明も聞ける。また、7月25日には中風除けを祈願する「鹿ヶ谷カボチャ供養」が行われ、毎年多くの参拝者で賑わう。
関連リンク | 安楽寺(WEBサイト) |
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参考文献 |
安楽寺(WEBサイト) 「古寺歩きの愉しみ 京都花の寺・隠れ寺」淡交社 |
2025年05月現在
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