興聖寺
京阪宇治駅から宇治川沿いに歩いて約20分、JR宇治駅からの場合は徒歩30分で着く。興聖寺は、曹洞宗の祖・道元が1233(天福元)年、日本初の曹洞宗の修行道場として伏見深草に建立したのを起源とする。道元は1243(寛元元)年に越前に移り、のちに寺は途絶。これを惜しんだ江戸時代初期の淀城主・永井尚政が1648(慶安元)年、萬安英種禅師を中興開山として現在地に再興した。
宇治川のほとり、朝日山の麓の境内は静寂に包まれており、参道の琴坂は紅葉名所として知られる。興聖寺は日本に1万4,000以上ある曹洞宗寺院の最古の禅道場とされ、今も全国から集まった修行僧が厳しい修行を行っている。曹洞宗の坐禅は「只管打座(しかんだざ)」すなわち、ただひたすらに坐るということで、何か目的があってするのではなく、坐禅する姿そのものが「悟りの姿」とされる。寺では一般にも修行の門を開いており、毎月2回坐禅会を開催。初心者向けの体験坐禅(要予約)も行っている。
宇治川のほとり、朝日山の麓の境内は静寂に包まれており、参道の琴坂は紅葉名所として知られる。興聖寺は日本に1万4,000以上ある曹洞宗寺院の最古の禅道場とされ、今も全国から集まった修行僧が厳しい修行を行っている。曹洞宗の坐禅は「只管打座(しかんだざ)」すなわち、ただひたすらに坐るということで、何か目的があってするのではなく、坐禅する姿そのものが「悟りの姿」とされる。寺では一般にも修行の門を開いており、毎月2回坐禅会を開催。初心者向けの体験坐禅(要予約)も行っている。

みどころ
宇治川沿いに総門があり、その横に「曹洞宗高祖道元禅師初開之道場」と刻まれた石柱が立つ。総門をくぐり、参道である琴坂を上って行く。脇にはサクラやヤマブキ、カエデなどが植えられており、春には新緑が輝き、秋には見事な紅葉に覆われる。琴坂の名は、坂の両側を流れる水の音が琴の音のように聞こえるからといわれる。
坂を上り切り、中国風の竜宮造の山門をくぐると、法堂(本堂)をはじめとする伽藍が仏徳山を背に堂々と立ち並んでいる。法堂は伏見城の遺構を移したものといわれ、釈迦三尊像を本尊とする。その奥の祠堂殿には、源氏物語「宇治十帖」の古跡「手習の杜」に祀られていたといわれることから「手習い観音」とよばれる聖観音立像を安置。天竺殿には永井尚政坐像など、開山堂には道元禅師坐像などが祀られている。
坂を上り切り、中国風の竜宮造の山門をくぐると、法堂(本堂)をはじめとする伽藍が仏徳山を背に堂々と立ち並んでいる。法堂は伏見城の遺構を移したものといわれ、釈迦三尊像を本尊とする。その奥の祠堂殿には、源氏物語「宇治十帖」の古跡「手習の杜」に祀られていたといわれることから「手習い観音」とよばれる聖観音立像を安置。天竺殿には永井尚政坐像など、開山堂には道元禅師坐像などが祀られている。
関連リンク | 興聖寺(WEBサイト) |
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参考文献 |
興聖寺(WEBサイト) 「古寺歩きの愉しみ」川端洋之 2009 淡交社 |
2025年05月現在
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