城南宮
近鉄・地下鉄竹田駅から徒歩15分、竹田駅から市バスで行けば城南宮東口下車すぐ。名神高速京都南ICの南のこんもりとした城南の森にある。社伝によれば平安遷都に際し、都と国土の守護を願い、都の南に創建されたと伝わる。国常立尊(くにのとこたちのみこと)を八千矛神(やちほこのかみ)と息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)に合わせ祀る。平安時代後期、白河上皇や鳥羽上皇により城南宮を取り囲むように鳥羽離宮が造営されると、城南宮は離宮の鎮守として一層崇められるようになった。古くから方除の大社*として信仰され、境内は森厳な雰囲気が漂っている。優美な佇まいの本殿は1978(昭和53)年に平安時代の建築様式で再建された。神苑は趣の異なる5つのエリアで構成され、その一つ「平安の庭」では年中行事「曲水の宴」*が4月29日に行われる。(事前申込制)
旧暦の1月7日に近い2月11日(祝)には、拝殿に七草がお供えされ、参拝者に七草粥が振舞われる(有料)。6月最終週には、夏越の神事として茅の輪くぐりや夏越の神楽が、7月20日にはお涼み神楽が、10月第3日曜日には城南祭と、1年を通じて多くの祭礼が行われている。城南祭は、3基の豪華な神輿が練り歩き、夕方には提灯と松明を灯し、神社に還ってくる賑やかな祭りである。
旧暦の1月7日に近い2月11日(祝)には、拝殿に七草がお供えされ、参拝者に七草粥が振舞われる(有料)。6月最終週には、夏越の神事として茅の輪くぐりや夏越の神楽が、7月20日にはお涼み神楽が、10月第3日曜日には城南祭と、1年を通じて多くの祭礼が行われている。城南祭は、3基の豪華な神輿が練り歩き、夕方には提灯と松明を灯し、神社に還ってくる賑やかな祭りである。

みどころ
境内に広がる神苑「楽水苑」は『源氏物語』ゆかりの80種余りの草木が植栽保存され、「源氏物語花の庭」と称される。「春の山」「平安の庭」「室町の庭」「桃山の庭」「城南離宮の庭」の5つのエリアからなり、早春、「春の山」を中心に150本余りの紅白のしだれ梅・150種400本の椿が咲き競う景色を楽しめる。フジやツツジ・青紅葉と青苔・紅葉や秋の七草など四季折々に美しい。

補足情報
*方除の大社:当地に造営された城南離宮が上皇方の熊野参詣の精進所や方違の宿所にあてられ、無事安全祈願がされた。これは離宮の中心に位置し守り神と仰がれた城南宮の方除の御神徳の表われであり、現在も引越、旅行安全、交通安全などで方除の祈願を受けに多くの方が参詣する。
*曲水の宴:奈良時代から平安時代にかけて宮中で催された歌会を再現した行事。琴の音が響く「平安の庭」で、平安装束を身に着けた歌人が遣水の畔で和歌を詠み、上流から流れてきた盃のお神酒をいただく。
*曲水の宴:奈良時代から平安時代にかけて宮中で催された歌会を再現した行事。琴の音が響く「平安の庭」で、平安装束を身に着けた歌人が遣水の畔で和歌を詠み、上流から流れてきた盃のお神酒をいただく。
関連リンク | 城南宮(WEBサイト) |
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参考文献 |
城南宮(WEBサイト) 「京都府の歴史散歩 中」山川出版社 「しだれ梅と椿」城南宮 |
2025年05月現在
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