京都市動物園きょうとしどうぶつえん

京都市左京区の岡崎公園*内にあり、地下鉄東西線蹴上駅から北西へ徒歩約7分。41,383m2の敷地内に「アフリカの草原」「ゴリラのおうち」「京都の森」などのエリアがあり、ニシゴリラやアジアゾウ、キリン、絶滅危惧種のツシマヤマネコなど約110種500点の動物を飼育、展示している。
 開園は1903(明治36)年4月。東京の上野動物園に次いで日本で2番目に歴史のある動物園である。1955(昭和30)年に動物に直接触れることのできる「おとぎの国」を開設。2015(平成27)年に数年来の施設整備が完了し、リニューアルオープンした。2020(令和2)年には「いのちかがやく京都市動物園構想2020*」を策定、いのちをつなぎ、いのちが輝く動物園になるための取り組みを進めている。
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みどころ

緑豊かな環境に恵まれ、市民のレクリエーションや自然科学教育の場として大きな役割を果たしている。また桜が多く開花期は多くの家族連れが訪れる。園内からは東山の緑を背景に、琵琶湖疏水記念館と噴水を美しく望むことができる。
 園内はコンパクトではあるが、きれいに舗装された歩道で歩きやすく、展示方法も工夫されている。園内の様子が一望できる高さ約12mのかわいい観覧車があり、窓などの囲いがないので視界も良好。また正面エントランスから「アフリカの草原」「おとぎの国」エリアにかけて、柵より高い位置に遊歩道が設けられており、キリンやシマウマなどを上から観察することができるのはユニークな見せ方と言えよう。正面エントランスには「図書館カフェ」があり、動物に関する本が約6500冊も並び、動物園に入園せずに利用することもできる。
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補足情報

*岡崎公園:1895(明治28)年に開催された第4回内国勧業博覧会跡地を京都市の公園地に指定して1904(明治37)年に誕生した。敷地面積139,677m2、公園内には京都市動物園のほか、ロームシアター京都、京都国立近代美術館、京都市京セラ美術館、京都市勧業館(みやこめっせ)、京都府立図書館、有料運動施設がある。
*いのちかがやく京都市動物園構想2020:「人間もまた地球に生きる動物の一員であることを踏まえ、京都市動物園は、ヒトを含む全ての動物のいのちと暮らしに敬意をもって向き合い、市民の皆様とともに動物園文化の成長と発展に寄与すること」を京都市動物園の理念として掲げ、6つの行動指針を示している。
関連リンク 京都市動物園(WEBサイト)
参考文献 京都市動物園(WEBサイト)
「京都市動物園 園内マップ」京都市動物園
「全国博物館総覧」ぎょうせい

2025年05月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。