宮津燈籠流し花火大会みやづとうろうながしはなびたいかい

京都府宮津市の宮津湾で毎年8月16日夜に行われる火の祭典。宮津湾に面する主会場の島崎公園へは、京都丹後鉄道宮津駅から北西へ徒歩約10分。宮津湾に約1万個の紅白の燈籠が流されるとともに、約3,000発の花火が打ち上げられ、夏の夜空を彩る。
 宮津の燈籠流しは約400年前に始まったといわれる。お盆の13日に迎えた先祖の霊を、16日に浄土へ送り返す「送り火」として現在まで行われている。初盆を迎えた家庭がお供えや飾り付けをした精霊船を送り出し、これを追いかけるようにして先祖の霊を供養する約1万個の追っ掛け燈籠が宮津湾を埋め尽くす。合わせて打ち上げられる花火は、1924(大正13)年、宮津に鉄道が開通したことを記念として始められたものである。花火終了後には盆おどり大会が行われるほか、大会前日の8月15日夜にも島崎公園で市民総おどり大会が開催される。
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みどころ

花火は約3,000発。全国的にはもっと大規模な花火大会もあるが、海に浮かぶ燈籠との組み合わせが美しい。燈籠は昔ながらに藁と竹ひごで作られており、地元の人々がひと冬かけて準備をする。この燈籠は当日にも島崎公園で、紅白セットで販売されており、宮津市民でなくとも買って海に流せる。この数多くの燈籠が美しい景観の一部になるのである。
 花火は宮津湾の船上から打ち上げられ、一帯を花火が埋め尽くす大パノラマとなる。湾の周囲は山に囲まれているため、花火の音が反響して大きく響くことも、この祭りの魅力を高めている。花火は打ち上げ場所の間近で見上げ、体に響く迫力ある音とともに楽しむのが一番である。
関連リンク 宮津市商工会議所(宮津燈籠流し花火大会)(WEBサイト)
参考文献 宮津市商工会議所(宮津燈籠流し花火大会)(WEBサイト)

2025年05月現在

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