花脊松上げ
洛北の山村に古くから伝わる勇壮な火の祭典。花脊八桝地区の上桂川畔にあるトロギバ(灯籠木場)と呼ばれる広場で行われる。京阪電鉄出町柳駅より京都バス32号系統・広河原行きで約90分の「花脊交流の森前」下車、「花背リゾート 山村都市交流の森」の前にトロギバがある。
花脊松上げ(京都市登録無形民俗文化財)は毎年8月15日に行われる。火伏せの神を祀る愛宕神社への信仰が、お盆の送り火と結びついたと考えられている。当日の昼間、高さ約20mのヒノキの丸太・トロギ(灯籠木)が立てられる。トロギの先端には木の枝や枯葉などが詰められた笠籠(カサ)が取り付けられている。夜に法被(はっぴ)鉢巻き姿の男たちが、各自の家で作ったアゲマツ(上げ松)と呼ばれる手松明(てたいまつ)を持参して公民館に集まる。広場には1,000本の地松(竹の杭に松明を付けたもの)が立てられ火がつけられている。この火でアゲマツに点火して20mの高さにある笠籠に向けて放り上げる。笠籠に入ると火が付き、その後何本も入って笠籠が燃え盛る最高潮の時、トロギを地上に倒すという迫力ある火祭である。松上げが終了すると、男たちは「伊勢音頭」を歌いながら、公民館へ帰り終了する。
花脊松上げ(京都市登録無形民俗文化財)は毎年8月15日に行われる。火伏せの神を祀る愛宕神社への信仰が、お盆の送り火と結びついたと考えられている。当日の昼間、高さ約20mのヒノキの丸太・トロギ(灯籠木)が立てられる。トロギの先端には木の枝や枯葉などが詰められた笠籠(カサ)が取り付けられている。夜に法被(はっぴ)鉢巻き姿の男たちが、各自の家で作ったアゲマツ(上げ松)と呼ばれる手松明(てたいまつ)を持参して公民館に集まる。広場には1,000本の地松(竹の杭に松明を付けたもの)が立てられ火がつけられている。この火でアゲマツに点火して20mの高さにある笠籠に向けて放り上げる。笠籠に入ると火が付き、その後何本も入って笠籠が燃え盛る最高潮の時、トロギを地上に倒すという迫力ある火祭である。松上げが終了すると、男たちは「伊勢音頭」を歌いながら、公民館へ帰り終了する。

みどころ
松上げの行事は、20時半頃からトロギバに立つ約1,000本の地松が点火されることから始まる。この松明の火だけでも神秘的な光景になる。21時頃、地松に囲まれて聳え立つトロギの先端にある笠籠に向かって、火のついたアゲマツが投げ込まれ始める。運動会の玉入れのように、縄が結ばれたアゲマツをくるくる回しながら投げ込んでいくが、20mの高さに届かないもの、方向が定まらないものが多く、なかなか笠籠には入らない。地面に落ちたアゲマツを拾い上げ、再び投げ込むことを繰り返す。ようやく初めの一つが入ったとき、観客から大きな歓声と拍手が起こり盛り上がる。その後入るたびに拍手が送られる。開始から約30分ほどで笠籠が真っ赤に燃え盛り、長老の合図とともにトロギが引き倒される。燃え盛る笠籠が地面に激突してクライマックスの大歓声が起こり松上げは終了する。この花脊松上げ以外にも伝統的行催事として周辺地域には「広河原松上げ」「久多宮の町松上げ」「小塩の上げ松」「雲ケ畑松上げ」などがある。
関連リンク | 京都市左京区(WEBサイト) |
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参考文献 |
京都市左京区(WEBサイト) 京都市観光協会 京都観光Navi(WEBサイト) 【京都市公式】花脊松上げ |
2025年06月現在
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