勝部の火祭り
鎌倉時代、土御門天皇を呪う大蛇を退治し焼き払ったところ、天皇の病気が治ったとの言い伝えを起源とする。胴体は勝部で、頭は浮気(ふけ)で退治されたことから、勝部神社*と浮気町(守山市)の住吉神社で、それぞれ胴体と頭に見立てた松明を燃やし、1年の無病息災を祈る。
勝部神社の火祭りは800年余りもの長い間続けられている。1月第2土曜日の夜に、大蛇に見立てた直径4m、長さ6m前後、重さ400キロもある大松明*12基に火をつけ、これを松明組*の約40人の若者が囲んで、裸で乱舞し、「ごうよ(御悩)、ひょうよ(平癒)」と勇ましく掛け声を上げる。
勝部神社の火祭りは800年余りもの長い間続けられている。1月第2土曜日の夜に、大蛇に見立てた直径4m、長さ6m前後、重さ400キロもある大松明*12基に火をつけ、これを松明組*の約40人の若者が囲んで、裸で乱舞し、「ごうよ(御悩)、ひょうよ(平癒)」と勇ましく掛け声を上げる。

みどころ
参道に並べられていた松明が境内に運び込まれ、夜8時、1基が最大直径約4m、長さ5m前後、重さ400キロもある大松明12基に一斉に火をつけたときの大きな炎と、鐘や太鼓が乱打されるなか、若者たちが松明の周りを赤や白のふんどし一つで乱舞するさまは圧巻である。松明が九分通り燃えると、神社前の小川まで曳いて、小川の水につけて消す。

補足情報
*勝部神社:JR琵琶湖線守山駅から徒歩5分。649(大化5)年の創建。現在の本殿は、1497(明応6)年に佐々木高頼が造営したもので、国指定の重要文化財。非公開。
*松明:大蛇の胴体部分は束ねたハンノキの枝を三本の青竹で支え、縄で固く縛っている。頭は住吉大社の大松、胴体のうろこはアカマツの板を使用している。また、先端の菜種穀は燃える際に、打ち殺した大蛇の血しぶきを表すといわれる。
*松明組:中学1年生から34歳までの男子で構成される。松明組が火祭りの中心的存在である。
*松明:大蛇の胴体部分は束ねたハンノキの枝を三本の青竹で支え、縄で固く縛っている。頭は住吉大社の大松、胴体のうろこはアカマツの板を使用している。また、先端の菜種穀は燃える際に、打ち殺した大蛇の血しぶきを表すといわれる。
*松明組:中学1年生から34歳までの男子で構成される。松明組が火祭りの中心的存在である。
関連リンク | 勝部自治会火まつり交流館(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 |
勝部自治会火まつり交流館(WEBサイト) 滋賀・びわ湖 観光情報(公益社団法人びわこビジターズビューロー)(WEBサイト) 守山市観光物産協会(WEBサイト) 『近江路・若狭路』渡辺守順 山と渓谷社 『滋賀の歴史散歩』 滋賀県歴史散歩編集委員会 山川出版社 |
2025年04月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。