長寿寺
JR草津線石部駅から車で10分、常楽寺の南東1.5km、阿星山北東麓にある。常楽寺の西寺に対して東寺と呼ばれる古刹。山門から本堂まではモミジの並木道がつづき、参道の右手に鎌倉時代の石造多宝塔があり、さらに進むと樹林を背にして本堂*が立つ。むかしは大伽藍があったと伝えられる境内も、今は森閑としている。
天平年間(729~749)に良弁*により建立されたといわれ、平安時代に衰退したが、その後、中世には足利氏などの祈願所となり栄えた。
本堂手前の小池の中島にある弁天堂(国指定重要文化財)は、一間四方、桧皮葺、入母屋造の小さな建物で、室町末期の建造といわれ、軒唐破風の蟇股が美しい。本堂左側の一段高い場所には、長寿寺の鎮守社である白山神社*がある。
毎年1月には、鬼に扮した子どもたちが本堂内を走りまわる「⿁走り」と呼ばれる伝統行事が行われる。
天平年間(729~749)に良弁*により建立されたといわれ、平安時代に衰退したが、その後、中世には足利氏などの祈願所となり栄えた。
本堂手前の小池の中島にある弁天堂(国指定重要文化財)は、一間四方、桧皮葺、入母屋造の小さな建物で、室町末期の建造といわれ、軒唐破風の蟇股が美しい。本堂左側の一段高い場所には、長寿寺の鎮守社である白山神社*がある。
毎年1月には、鬼に扮した子どもたちが本堂内を走りまわる「⿁走り」と呼ばれる伝統行事が行われる。

みどころ
湖東三山が定着したこともあり、あやかって、2004年10月湖南市誕生を機に、湖南三山を選んだ。市内の長寿寺、常楽寺、善水寺の三寺で、いずれも天台宗の古刹で、本堂が国宝、モミジが美しい、国指定重要文化財となっている数多くの仏像をもつ、これらが三山の共通である。長寿寺の参道はモミジに覆われて美しく、気分が清々しくなる。
魅力ある仏像をじっくりと拝観したい。本尊の子安地蔵菩薩は秘仏で、厨子(本堂の附指定で国宝、墨書から1480(文明12)年に建立)に収められている。厨子に向かって右側、像高1.42mの木造阿弥陀如来坐像、左側に像高1.77mの木造釈迦如来坐像(ともに平安時代作、国指定重要文化財)が安置されている。さらに本堂右手奥に収蔵庫があり、像高2.85mの寄木造の木造阿弥陀如来坐像(平安時代作、国指定重要文化財)が祀られている。
魅力ある仏像をじっくりと拝観したい。本尊の子安地蔵菩薩は秘仏で、厨子(本堂の附指定で国宝、墨書から1480(文明12)年に建立)に収められている。厨子に向かって右側、像高1.42mの木造阿弥陀如来坐像、左側に像高1.77mの木造釈迦如来坐像(ともに平安時代作、国指定重要文化財)が安置されている。さらに本堂右手奥に収蔵庫があり、像高2.85mの寄木造の木造阿弥陀如来坐像(平安時代作、国指定重要文化財)が祀られている。

補足情報
*本堂:五間四方、単層、桧皮葺、近江では珍しい寄棟造の本堂で、屋根の曲線が美しい。本堂正面には三間の向拝があり、桟唐戸の入り口で、左右は連子窓となっている。本堂の内部は、内陣が礼堂より一段低く、平安時代の様式を残している。建造年代は明らかではないが、鎌倉時代初期の建築と伝えられる。
*良弁(ろうべん):奈良時代の僧。東大寺初代別当。石山寺建立にも関わる。
*白山神社:拝殿(国指定重要文化財)は三間四方の入母屋造・檜皮葺で室町時代後期の建物。建物の高さと屋根の形が調和した軽快な感じを与える。
*良弁(ろうべん):奈良時代の僧。東大寺初代別当。石山寺建立にも関わる。
*白山神社:拝殿(国指定重要文化財)は三間四方の入母屋造・檜皮葺で室町時代後期の建物。建物の高さと屋根の形が調和した軽快な感じを与える。
関連リンク | 国宝長寿寺(WEBサイト) |
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参考文献 |
国宝長寿寺(WEBサイト) 滋賀・びわ湖 観光情報(公益社団法人びわこビジターズビューロー)(WEBサイト) ぶらりこなん(一般社団法人湖南市観光協会)(WEBサイト) |
2025年04月現在
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