大池寺
近江鉄道水口駅北西、丘陵地に囲まれた閑静な地にある。長い刈込み垣に挾まれた参道を行くと、山門と白壁の塀が目を引く。天平年間(729~749)、行基菩薩が開創という古寺で、1321(元享元)年東福寺の僧無才智翁禅師によって禅宗に改宗された。1577(天正5)年、戦火にあい境内全域が焼失したが、1667(寛文7)年、瑞鳳寺(仙台市)の丈巌によって再興された。この時に山号寺名を周囲に大きな池があることから大池寺と改名した。
大池寺の再興には、織田主水正信の尽力があった。織田氏は当地の地頭で、大池寺再建に多くに寄進をし、大池寺の開基となる。現在、開山堂横に墓石が祀られており、大池寺の寺紋は織田家の家紋である「織田モッコウ」となっている。
大池寺は、江戸時代初期に小堀遠州*が作庭したといわれる、サツキの美しい蓬莱庭園で知られる。本尊の釈迦如来坐像は、天平時代行基菩薩による一刀三礼の釈迦と伝えられ、丈六坐像の木彫で約8尺(2.4m)の大仏像である。
大池寺の再興には、織田主水正信の尽力があった。織田氏は当地の地頭で、大池寺再建に多くに寄進をし、大池寺の開基となる。現在、開山堂横に墓石が祀られており、大池寺の寺紋は織田家の家紋である「織田モッコウ」となっている。
大池寺は、江戸時代初期に小堀遠州*が作庭したといわれる、サツキの美しい蓬莱庭園で知られる。本尊の釈迦如来坐像は、天平時代行基菩薩による一刀三礼の釈迦と伝えられ、丈六坐像の木彫で約8尺(2.4m)の大仏像である。

みどころ
書院前庭の蓬莱庭園は、小堀遠州が作庭したと伝えられ、サツキ大刈り込みの鑑賞式枯山水庭園である。2段構えの大波小波と、海原を表した白砂に浮かぶ宝船は、他では類を見ない見事な庭である。書院に続く奥座敷から見る蓬莱山築山の松樹で表す鶴島も美しい。5月中旬~6月上旬のサツキ開花期がよい。

補足情報
*小堀遠州(1579~1647):江戸初期の武士・茶人。秀吉・家康に仕え、遠江守・作事奉行を務めた。土木・建築・造園に特異な才能を発揮し、茶道の大家としても高く評価され、遠州流の祖となる。
関連リンク | 蓬莱庭園 臨済宗 妙心寺派 大池寺(WEBサイト) |
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参考文献 |
蓬莱庭園 臨済宗 妙心寺派 大池寺(WEBサイト) 甲賀市観光ガイド(一般社団法人甲賀市観光まちづくり協会)(WEBサイト) |
2025年04月現在
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