長浜曳山祭
宮前町にある長濱八幡宮(ながはまはちまんぐう)*の春の例祭の中で、毎年4月に行われる。
1573(天正1)年に羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が長浜城主になり、その後、初の男子出生を喜び、長浜町民に金子(砂金)をふるまった。それを元手に町民たちが12基の曳山(山車)を作り、八幡宮の祭礼に曳き回したのがこの祭の始まりといわれている。
現在は12基ある曳山のうち、毎年4基ずつが交替で曳き出される。4月9日の線香番に始まり、12日の神輿渡御、13日の籤取り神事、14日の登り山、夕渡り、15日の朝渡り、太刀渡り、歌舞伎(狂言)奉納、お旅所への曳山、戻り山、16日の後宴(ごえん)などが行われる。
曳山は、幅3m、奥行7m、高さ7mの入母屋造。1階は歌舞伎(狂言)を演じる約4畳半の「舞台」、太夫と三味線方による浄瑠璃が演じられる後方の「楽屋」、後方2階は囃子を奏す「亭(ちん)」の3つの部分からなる。
曳山の舞台で行なわれる「子ども歌舞伎」は、13日の夜から15日の本日、16日の千秋楽まで、各山10回程度演じられる。艶やかな衣装をつけた5歳~12歳までの男子が『菅原伝授手習鑑』・『仮名手本忠臣蔵』・『義経千本桜』などを披露する。曳山を囲む観衆からは拍手や合の手がかかり、祭りはクライマックスを迎える。
元浜町にある曳山博物館は本物の曳山を4基収蔵し、3ヶ月ごと2基ずつ入替展示するなど、長浜曳山祭の歴史と魅力を現代に伝えている。
1573(天正1)年に羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)が長浜城主になり、その後、初の男子出生を喜び、長浜町民に金子(砂金)をふるまった。それを元手に町民たちが12基の曳山(山車)を作り、八幡宮の祭礼に曳き回したのがこの祭の始まりといわれている。
現在は12基ある曳山のうち、毎年4基ずつが交替で曳き出される。4月9日の線香番に始まり、12日の神輿渡御、13日の籤取り神事、14日の登り山、夕渡り、15日の朝渡り、太刀渡り、歌舞伎(狂言)奉納、お旅所への曳山、戻り山、16日の後宴(ごえん)などが行われる。
曳山は、幅3m、奥行7m、高さ7mの入母屋造。1階は歌舞伎(狂言)を演じる約4畳半の「舞台」、太夫と三味線方による浄瑠璃が演じられる後方の「楽屋」、後方2階は囃子を奏す「亭(ちん)」の3つの部分からなる。
曳山の舞台で行なわれる「子ども歌舞伎」は、13日の夜から15日の本日、16日の千秋楽まで、各山10回程度演じられる。艶やかな衣装をつけた5歳~12歳までの男子が『菅原伝授手習鑑』・『仮名手本忠臣蔵』・『義経千本桜』などを披露する。曳山を囲む観衆からは拍手や合の手がかかり、祭りはクライマックスを迎える。
元浜町にある曳山博物館は本物の曳山を4基収蔵し、3ヶ月ごと2基ずつ入替展示するなど、長浜曳山祭の歴史と魅力を現代に伝えている。

みどころ
秀吉は、長浜の町を年貢300石の朱印地(免税地)に定めた。江戸時代の彦根藩下でも朱印地は認められ、湖上交通や18世紀半ばから盛んになった織物業により、長浜は大いに栄えた。こうした背景をもとに、長浜の町衆たちは曳山を飾り立てた。江戸時代の伝統工芸を結集した飾金具や彫刻・絵画で彩られた曳山は「動く美術館」とも呼ばれている。
また、曳山の上で演じられる「子ども歌舞伎」も長浜曳山祭の大きな見どころである。江戸時代から続く子ども歌舞伎は、曳山を所有している山組が選ぶ男子によって演じられる。祭本番までに4か月にわたるほどの厳しい稽古を受けた子どもたちの華やかな姿と名演技は、見物客の拍手喝采を浴び、多くの人々を魅了する。
2016(平成28)年に日本各地の32か所の「山・鉾・屋台行事」とともにユネスコ無形文化遺産に登録された。
また、曳山の上で演じられる「子ども歌舞伎」も長浜曳山祭の大きな見どころである。江戸時代から続く子ども歌舞伎は、曳山を所有している山組が選ぶ男子によって演じられる。祭本番までに4か月にわたるほどの厳しい稽古を受けた子どもたちの華やかな姿と名演技は、見物客の拍手喝采を浴び、多くの人々を魅了する。
2016(平成28)年に日本各地の32か所の「山・鉾・屋台行事」とともにユネスコ無形文化遺産に登録された。

補足情報
*長濱八幡宮:社伝によると、平安時代1069(延久元)年に武将・源義家(八幡太郎)の要請により、後三条天皇が石清水八幡宮を勧請し建立したといわれる。
関連リンク | 曳山博物館(公益財団法人長浜曳山文化協会)(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 |
曳山博物館(公益財団法人長浜曳山文化協会)(WEBサイト) 「湖北は曳山のまち」公益財団法人長浜曳山文化協会(WEBサイト) 長浜・米原を楽しむ(公益社団法人長浜観光協会)(WEBサイト) 「東海の山車とからくり」長屋良行・水崎薫・田中千奈代 ゆいぽおと 「滋賀県の歴史散歩」滋賀県歴史散歩編集委員会 山川出版社 |
2025年04月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。