赤福餅あかふくもち

伊勢神宮の門前町・おはらい町通りに本店を構える老舗和菓子屋・赤福の餅菓子である。1707(宝永4)年の創業以来、300年以上にわたって伊勢神宮の名物として続いている。本店は1877(明治10)年に建てられたもので切妻造・妻入りとなっている。
 あんにつけた三筋は五十鈴川のせせらぎをイメージしたものと言われており、店内で味わう赤福餅は、餅入れさんと呼ばれる職人が繊細な指先で三筋の型を一つ一つ丹念に形づくり提供される。また、例年、夏場には抹茶氷に特製のあんと餅をいれた「赤福氷」、冬場には大粒の大納言小豆を丁寧に炊き上げ、香ばしい焼き餅が入る「赤福ぜんざい」もある。
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みどころ

おはらい町通りの赤福本店の歴史を感じさせる重厚な雰囲気の中で、五十鈴川を望む縁側や座敷席で食べる赤福餅2つとほうじ茶のセットを箸で食べるスタイルが「ここならでは」の特別感を演出してくれる。
 また、伊勢神宮には、毎月1日に普段より早く起きて、神宮へお参りする「朔日(ついたち)参り」という習わしが残っている。本店では毎月1日に限定商品として「朔日餅」(ついたちもち)が提供される。2月 立春大吉餅、3月 よもぎ餅、4月 さくら餅、5月 かしわ餅、6月 麦手餅、7月 笹わらび餅、8月 八朔粟餅、9月 萩の餅、10月 栗餅、11月 ゑびす餅、12月 雪餅である。