伊賀流忍者博物館いがりゅうにんじゃはくぶつかん

伊賀鉄道「上野市駅」から徒歩で約7分。1964(昭和39)年、上野市(現伊賀市)高山にあった民家を移築し、忍術研究家である奥瀬平七郎が忍者屋敷として開設したのが始まりである。1998(平成10)年には、施設を増築し、現在の名称である伊賀流忍者博物館に名称を変更した。2008(平成20)年には博物館法に基づく登録博物館として三重県が認定している。
 随一の忍術資料を誇る忍者の博物館。江戸時代末期の伊賀の土豪屋敷を上野公園内に移築したもので、外観は何の変哲もないごく普通の茅葺きの農家であるが、屋敷内のあちこちに、防衛のための仕掛けが隠されている。全体は忍者屋敷、忍術体験館、忍者伝承館、忍術体験広場、忍術実演ショー、Ninja坊などから構成されており、忍者屋敷には防衛のための仕掛けやからくりが備わり、どんでん返し、仕掛け戸、もの隠しなどを見学することができる。
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みどころ

身を守るため、先祖から伝えられた忍術や火薬術などを守るために仕掛けが施された「忍者屋敷」、忍者に関する各種資料を集めた「忍術体験館」、「忍者伝承館」では、実物やレプリカの忍者道具や資料を見ることができる。さらに、別料金となるが、伊賀忍者特殊軍団「阿修羅」による忍術実演ショーの見学、他にも手裏剣打ち体験ができる。土産物店には、忍者グッズを中心とした売店「Ninja坊」が併設されている。
 展示が中心となる博物館であるが、本施設は、忍者関係の資料の展示だけでなく、忍者屋敷というハードとそれを活用する忍者の行動というソフトを融合させた世界的に見てもユニークな存在と言える。忍者人気が国際的に高まる中でわが国を代表する忍者ミュージアムとしての地位を確立している。