上野天神祭うえのてんじんまつり

伊賀市上野東町の「菅原神社」で行なわれる秋祭りで約400年の歴史をもつ。神輿行列に続き、4町にて構成される百数十人の鬼行列*と9町が持つだんじり(楼車)9基が繰り出し、伊賀上野の城下町を巡行する。祭りの日程は、10月25日までの直近の日曜日に「神幸祭」、前日と前々日を含め3日間開催される。
 上野天神祭は国の重要無形民俗文化財に指定されており、さらに2016(平成28)年にはユネスコ無形文化遺産にも登録されている。
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みどころ

2日目土曜日:「足揃えの儀」午後1時から4時ころまで9基のだんじりが祇園囃子を奏でながら本町筋、二之町筋を巡行。鬼行列は三之町筋を法螺貝と太鼓を響かせながら練行。「宵山」町筋に暗闇迫る午後7時ころ、9基のだんじりは飾付られた百数十個の提灯に灯がともされ、お囃子を奏でながらゆったりと列をなし9時ころまで巡行する。提灯を揺らせながらの巡行はみどころである。
 3日目本祭「神幸祭」:朝9時に東の御旅所から神輿行列を先頭に、鬼行列、だんじり行列の順に、昼休憩を挟みながら、本町筋・二之町筋・三之町筋を1日かけて練り歩く。行列の長さは2kmにも及び、市街は祭り一色となる。⻤⾏列の「ひょろつき鬼」の動きはユーモラスで、9基のだんじり*のお囃⼦と共に各町の贅を尽くしただんじり幕もみどころである。
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補足情報

*鬼行列:相生町、紺屋町、三之西町、3町で構成される「役行者列」(えんのぎょうじゃれつ)と、徳居町の「鎮西八郎為朝列」(ちんぜいはちろうためともれつ)がある。
*9基のだんじり:向島町(鉄英剣鉾・てつえいけんぼこ)、魚町(紫鱗・しりん)、東町(桐本・きりもと)、中町(其神山/葵鉾・きしんざん/あおいぼこ)、小玉町(小簔山・こみのやま)、新町(薙刀鉾・なぎなたぼこ)、鍛冶町(二東/月鉾 ・にとう/つきほこ)、福居町(三明・さんめい)、西町(花冠・かかん)である。
関連リンク 上野天神祭(WEBサイト)
参考文献 上野天神祭(WEBサイト)
観光三重(三重県観光連盟)(WEBサイト)
伊賀ぶらり旅(伊賀市)(WEBサイト)

2024年08月現在

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