神宮の博物館じんぐうのはくぶつかん

伊勢神宮の内宮と外宮の中間に位置する伊勢市倉田山の丘陵は文教地区となっており、神宮関係の文化施設が集まっている。その代表的な施設が神宮徴古館、神宮農業館、式年遷宮記念神宮美術館であり、その他に神宮文庫*、そして最も新しい内宮別宮である倭姫宮がある。
 神宮徴古館は1909(明治42)年に創設された日本で最初の私立博物館で、神宮の建築や歴史に関する資料などを展示する。ルネッサンス様式の重厚で格式ある外観が特徴である。神宮徴古館に隣接する神宮農業館は、日本で最初の産業博物館として設立され、農業を中心に林業・水産業の貴重な資料を収蔵展示する。式年遷宮記念神宮美術館は、第61回神宮式年遷宮を記念して1993(平成5)年に創設され、式年遷宮を奉賛して、当代を代表する美術・工芸家から奉納された作品を展示する。
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みどころ

別宮倭姫宮を取り囲むように、神宮徴古館、神宮農業館、式年遷宮記念神宮美術館、神宮文庫が集まる倉田山一帯は「倭姫文化の森」と呼ばれる。国の重要文化財をはじめ、神宮徴古館と神宮農業館には多くの貴重な資料が収蔵されているほか、片山東熊が設計した建物も見ごたえがある。式年遷宮記念神宮美術館では、絵画・書・彫塑・工芸など当代美術の粋を一堂のもとに鑑賞できる。豊かな緑が四季折々の表情を見せるこの地域は、神宮をより深く知るのに最適である。
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補足情報

*神宮文庫:神宮関係の古文書を中心に、神道、歴史、文学などに関する和古書をはじめ、国宝や重要文化財など、数多くの貴重な資料を収蔵している。
関連リンク 神宮の博物館(WEBサイト)
参考文献 神宮の博物館(WEBサイト)
神宮 ISE JINGU(神宮司庁)(WEBサイト)

2024年08月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。