倭姫宮(内宮別宮)やまとひめのみや(ないくうべつぐう)

10宮ある内宮別宮の一つであり、内宮と外宮のほぼ中間、倉田山の一角に祀られている。1923(大正12)年11月5日に創立された伊勢神宮の中で最も新しいお宮である。境内は40,000m2の広大な森に包まれており、瑞垣に囲まれた神明造の本殿がある。祭神は倭姫命(やまとひめのみこと)*である。
 倭姫命は、諸国をめぐりながら天照大御神を伊勢の地に案内し、皇大神宮(内宮)を鎮座させたのち、神嘗祭をはじめとする年中の祭りを定め、神田をはじめとする御料地を選定するなど神宮の祭祀と運営を確立させ、いわば神宮の基礎をつくった功績者であった。にもかかわらず大正時代までお祀りするお宮がなかったため、宇治山田(現在の伊勢市)市民の働きかけを中心に創立されたものである。
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みどころ

倭姫宮が鎮座する倉田山の丘陵には、神宮に関連する文化施設が集まっている。神宮徴古館、神宮農業館、神宮美術館、神宮文庫、皇學館大学神道博物館などである。
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補足情報

*倭姫命:第十一代垂仁天皇の皇女。倭建命(やまとたけるのみこと)が熊襲(くまそ)進出をするにあたり御衣と御裳を、東国進出の折には草薙剣と火打石の入った袋を授け、倭建命の危難を救ったことでも知られる。
関連リンク 神宮 ISE JINGU(神宮司庁)(WEBサイト)
参考文献 神宮 ISE JINGU(神宮司庁)(WEBサイト)
倭姫宮御杖代奉賛会(WEBサイト)
「永遠の聖地 伊勢神宮」千種清美 ウェッジ
「伊勢神宮-式年遷宮と125社をめぐる旅」太陽の地図帖 平凡社
「伊勢神宮ひとり歩き」中野晴生/中村葉子 ポプラ社

2024年08月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。