七里御浜しちりみはま

JR熊野市駅から徒歩5分。七里御浜は、熊野市から紀宝町に至る約22km続く日本で一番長い砂礫海岸であり、熊野吉野国立公園に指定されている。この七里御浜は熊野三山を目指す熊野古道伊勢路の一部にもなっている。
 「世界遺産(浜街道)」「日本の渚百選」「21世紀に残したい日本の自然百選」「日本の白砂青松百選」「日本の名松百選」などに選ばれた美しい海岸である。かつて、熊野詣でをする人々にとっては「浜街道」として、また西国三十三所を目指す巡礼者が多く歩いたことから「巡礼道」とも呼ばれ、信仰の道としての役割を果たしている。
 海岸には、熊野川から運ばれ、熊野灘の荒波に磨かれた「みはま小石*」と呼ばれる色とりどりの小石を見ることができる。
 紀宝町の井田海岸には、産卵のため春から夏にかけてアカウミガメが上陸する地としても知られている。
#

みどころ

熊野古道伊勢路は、伊勢神宮から大半を険しい山中を通ってくるが、松本峠を過ぎてからは、地形も景観も一変し、平坦で穏やかな七里御浜*を歩くこととなる。その変化がみどころとなっている。
#

補足情報

*みはま小石:この小石は「拾い子さん」と呼ばれる採取の許可を得た人によって拾われ、アクセサリーなどのお土産などに加工される。
*七里御浜:熊野灘は黒潮が流れるため魚種も多く、投げ釣り(ソシ釣り)の名所としても有名。県内外から多くの釣り人が訪れる。