大提灯まつり(諏訪神社)おおちょうちんまつり(すわじんじゃ)

名鉄西尾線西尾駅からバスで「大宝橋」下車。三河一色の諏訪神社の祭礼として、日本一大きな提灯を用いる祭りとして有名な一色の大提灯まつりは、毎年8月第4土曜日・翌日曜日に行われる。
 祭りは、1564(永禄7)年頃、毎年稲が実をつける初秋に一色の村に現れては、人や農産物に危害を与えていた海魔を退散させるために、信濃国諏訪大社より分霊を勧請したときにはじまる。始めは神前に魔鎮の剣を奉納し篝火を焚いていたが、寛文年間(1661~1673年)に篝火は提灯にかわり、江戸中期以降、しだいに大型化していった。
 大提灯祭りは上・中・大宝・宮前・諏訪・間浜の6組の氏子によって執り行われる。各組2張り、計12張りの提灯を所有し、火入れ式は1日目の夜7時頃からはじまる。
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みどころ

もっとも大きな提灯は間浜組のもので、長さ10m・胴まわり直径5.6m、蝋燭の長さ1m・重さ90kg以上にもなる。提灯は厚い和紙を三枚重ねた上に岩絵の具で彩色を施しており、電飾のような明るさはないが、近くに寄るとその大きさに圧倒される。御神火により点火された12本の蝋燭が、提灯を飾る歴史絵や文字を照らし出し、12張りの大きな提灯が暗闇のなか、ボーと浮かぶ様子は幻想的でもある。
関連リンク 三河一色諏訪神社(WEBサイト)
参考文献 三河一色諏訪神社(WEBサイト)
西尾市(WEBサイト)
西尾観光(一般社団法人西尾市観光協会)(WEBサイト)
愛知県の公式観光ガイドAichiNow(WEBサイト)
『愛知県の歴史散歩 下』愛知県高等学校郷土史研究会=編 山川出版社

2024年06月現在

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