鷲羽岳わしばだけ

長野県大町市と富山県富山市の県境にあり、黒部川源流付近、三俣蓮華岳の北東にピラミッド型の雄姿を見せている。標高2,924m。
 1697(元禄10)年に鷲ノ羽ヶ岳という記述が残っている。ただしこれは隣の三俣蓮華岳だったらしく、山の取り違えで現在の山名になったという。鷲が翼を広げた姿に似ているのでこの名がついたという説もある。
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みどころ

南北方面からはきれいなピラミッド型を見せる。特に三俣山荘から間近に仰ぎ見るどっしりしたピラミッドに圧倒される。頂上からは北鎌尾根をのばす槍ケ岳と赤茶けた地肌を見せる硫黄岳の男性的な景観や、雲ノ平の広がりを収めて展望がよい。 
 鷲羽岳東側には火口湖の鷲羽池があり、深田久弥はここから見る槍ヶ岳を「ここほど気品高く美しく見える場所は稀だろう」と記している。
 鷲羽岳の西面の岩苔乗越を南に下ったところに黒部川の源流がある。雲ノ平から鷲羽岳をショートカットして三俣蓮華小屋までのルートの1つの途中にその標識がある。(林 清)
関連リンク 信濃大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)
参考文献 信濃大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)
「信州山岳ガイド」(信濃毎日新聞社)(WEBサイト)
「甲信越百名山」 大和渓谷社

2022年09月現在

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