市立大町山岳博物館しりつおおまちさんがくはくぶつかん

 立山黒部アルペンルートの信州側玄関口である長野県大町市。大町市内東山に位置する市立大町山岳博物館は、昭和26年に誕生し、「北アルプスの自然と人」をメインテーマに、後立山連峰を中心とした山岳の自然や歴史について紹介する、日本初の山岳をテーマとした博物館です。
 ここでは3階にある展望ラウンジからの北アルプスの展望をご覧いただけるとともに、北アルプスの成り立ちにかかわる地形・地質をはじめ、そこに生息する貴重な野生動物・植物といった自然環境や、人びとが山で織りなしてきた登山史などの山岳文化に関する実物資料を数多く収蔵し、展示を行なっています。また、屋外には“生きた学習・研究の場”として動植物を飼育栽培する付属園を併設しており、特別天然記念物ニホンカモシカやニホンライチョウ、高山植物のコマクサ(花の見頃は5月中旬~6月下旬)などを間近に見ることができます。
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みどころ

山の自然や動植物を展示解説する環境省のビジターセンターや、生活と山との関わり等を展示した博物館や資料館などはいくつかあるが、山岳をテーマとし特に登山史などの山岳文化史を展示した博物館は珍しい。
 大町郊外の高台に建ち、大町市街が眼下に広がる。さらにその向こうには北アルプスが連なって望めるため、山岳博物館にふさわしい立地といえる。特に、北アルプスの後立山連峰、餓鬼岳、爺ケ岳、鹿島槍ヶ岳、五龍岳などの迫力ある姿が迫ってくる。
 付属動植物園では主に高山で生育している動植物を飼育栽培しており、特別天然記念物のカモシカやライチョウなども姿を現す。高山でしか見ることのできない動植物で珍しい。特にライチョウは人間をあまり怖がらず、動きもゆっくりで、見ていてほほえましい。(林 清)
関連リンク 市立大町山岳博物館(WEBサイト)
参考文献 市立大町山岳博物館(WEBサイト)
「市立大町山岳博物館付属園」パンフレット 大町山岳博物館
大町市(WEBサイト)

2022年09月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。