仁科三湖にしなさんこ

仁科三湖は木崎湖、中綱湖、青木湖からなり、糸魚川静岡構造線(フォツサマグナ)*の溝上にできた断層でできた湖群と考えられている。
 湖畔には、古道塩の道「千国街道」が通り、北西部には街道沿いに三十三観音像がある。また周辺にはスキー場、キャンプ場などがある。
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みどころ

青木湖は長野県内では諏訪湖・野尻湖についで3番目に大きく、水深58mは長野県内で最も深い。また水の透明度も高く、湖水面と周辺の深い緑が美しい。春は新緑と花木、夏は深緑、秋は紅葉、冬は渡り鳥の飛来など、四季の変化に富んでいる。特に春から初夏にかけていっせいにオオヤマ桜、コブシ、カタクリなどが湖畔を飾り、湖の北方に白馬三山(別掲)が白く輝く姿は、緑と湖水の青、雪の白とのコントラストに感激せずにはいられない。
 中綱湖は仁科三湖の中では最も小さく、ヘラブナやワカサギの釣りを楽しむ人が多く、ゴールデンウィーク前後には、中綱湖に映る濃いピンクのオオヤマザクラが美しい。
 木崎湖は仁科三湖の中で一番南に位置し、夏はサップやカヌー、フィッシングなどのウォータースポーツが楽しめる。近くには葛温泉から引湯された木崎湖温泉がある。(林 清)
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補足情報

*糸魚川静岡構造線(フォッサマグナ):フォッサマグナ(Fossa Magna)はラテン語で、「大きな溝」という意味。本州の中心部に日本海から太平洋に至る断層により形成された構造線で、ドイツ人地質学者のナウマン博士は、フォッサマグナの西縁を糸魚川-静岡構造線、東縁を直江津-平塚線と考えた。
関連リンク 信濃大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)
参考文献 信濃大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)

2022年09月現在

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