セイジ・オザワ 松本フェスティバルせいじおざわまつもとふぇすてぃばる

1992(平成4)年に恩師である齋藤秀雄の名を冠し小澤征爾が創立した音楽祭『サイトウ・キネン・フェスティバル松本』は、2015(平成27)年から『セイジ・オザワ 松本フェスティバル(OMF)』と名前を変えて毎夏開催されている。
 このフェスティバルでは、小澤征爾のもとに世界中から優れた音楽家たちが結集し、サイトウ・キネン・オーケストラ*を中心にオペラやコンサートなど多彩な演目*が披露されている。地元の子どもたちを対象とした教育プログラムにも力を入れており、長野県内の小学6年生にはオーケストラ公演を、中学1年生にはオペラ公演を無料で鑑賞いただく試みを、フェスティバル創設当初から続けている。
 母体であるサイトウ・キネン・オーケストラの演奏だけでなく、世界的指揮者、演奏家、出演者が長野県松本市に集まり、演奏をする。
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みどころ

年に一度、このフェスティバルでしか集まらない、サイトウ・キネン・オーケストラの演奏はフェスティバルの大きな要。そのほかにも、上質な室内楽を楽しめる演奏会や、ここでしか見られない珍しいオペラ演目の公演などが見どころ。フェスティバル期間中は松本市内のいたるところで音楽が奏でられ、特に松本城を目指して開催されるパレードには、毎年多くの観客が集まる。日本全国(松本市内数か所、長野県内数か所、そのほか複数の都道府県)にオーケストラコンサートの模様を中継上映する「スクリーンコンサート」などを実施し、松本市民のみならず、多くの方にフェスティバルに親しめるようにしている。(林 清)
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補足情報

*サイトウ・キネン・オーケストラ(略称=SKO):桐朋学園大学で教鞭をとっていた指揮者/チェリストの齋藤秀雄に師事した演奏家や、同大学出身の演奏家が集まり、音楽祭のために毎年編成されているオーケストラ。フェスティバルの名前がサイトウ・キネンからセイジ・オザワに変わってもオーケストラの名前は変わっていない。
*多彩な演目:オーケストラ コンサート、オペラ、室内楽コンサート、教育プログラムなどを骨子に、毎年様々なプログラムを企画し、開催している。