雨飾山
長野・新潟の県境にあり、妙高火山群につづく頚城(くびき)山塊に属している。雨飾山は「猫の耳」と呼ばれる双耳峰が特徴である。
2,000m弱の高くはない山だが、好天の日には日本海が望まれ、布団菱(ふとんびし)とよばれる大岩壁が美しい姿を見せる。また山頂には石仏があり、羅漢上人(らかんしょうにん)*が石を刻みそれをコツコツと山頂に運んだものと言われている。雨飾山の語源は、山頂に祭壇を祭り雨乞い祈願をしたことが由来と伝えられている。
深田久弥の日本百名山で「つつましやかな、むしろ可愛らしいと言いたいような山であった」と紹介され、魅力的な山名のためか登山者が多い。
2,000m弱の高くはない山だが、好天の日には日本海が望まれ、布団菱(ふとんびし)とよばれる大岩壁が美しい姿を見せる。また山頂には石仏があり、羅漢上人(らかんしょうにん)*が石を刻みそれをコツコツと山頂に運んだものと言われている。雨飾山の語源は、山頂に祭壇を祭り雨乞い祈願をしたことが由来と伝えられている。
深田久弥の日本百名山で「つつましやかな、むしろ可愛らしいと言いたいような山であった」と紹介され、魅力的な山名のためか登山者が多い。
みどころ
山名の「あまかざり」のイメージが特に良い。特に紅葉時期はすばらしい。深田久弥は「フトンビシの岩壁に鎧われた山は、紅葉の氾濫に厳として立っていた」と記している。このように荒菅沢からの布団菱の岩壁の荒々しさとその美しさのため人気が高い。また山頂付近の笹平から山頂までの笹の原の稜線も魅力的であり、眺望からは火打山、高妻山、北アルプスと日本海の眺めがすばらしい。人気が高く、登りと下山のルートが1つしかないため、紅葉時には渋滞することもある。
小谷村からのルートでは鏡池への途中の車道から雨飾山の山頂部分が望め写真撮影のスポットである。また北アルプスからは雨飾山周辺の山々が望め、栂池ロープウェイ途中などからも高さこそないが双耳峰の尖った姿が目に映る。(林 清)
小谷村からのルートでは鏡池への途中の車道から雨飾山の山頂部分が望め写真撮影のスポットである。また北アルプスからは雨飾山周辺の山々が望め、栂池ロープウェイ途中などからも高さこそないが双耳峰の尖った姿が目に映る。(林 清)
補足情報
*羅漢上人:悟りをひらいた高僧。羅漢とは阿羅漢の略称で仏弟子の到達する最高の階位とされ、これ以上修すべきものがないということと言われている。
関連リンク | 長野県小谷村の観光(一般社団法人小谷村観光連盟)(WEBサイト) |
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参考文献 |
長野県小谷村の観光(一般社団法人小谷村観光連盟)(WEBサイト) 環境省(環境省信越自然環境事務所)(WEBサイト) 「長野県の山」山と渓谷社 信州ふるさと120山 信濃毎日新聞社 |
2022年09月現在
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