五龍岳ごりゅうだけ

長野県大町市と富山県黒部市の県境にあり、鹿島槍ケ岳の北に岩峰を連ねてそびえる男性的な姿の岩山。標高は2,814m。遠見尾根をのばしているため山麓からは望みにくいが、唐松岳からの五龍岳は堂々として立派である。
 越中からは餓鬼岳、信州からは割菱ノ頭などと呼ばれていた。五龍の名は戦国時代の武田氏の菱型の紋章「御菱」からという説もある。ただし五龍の名前はその山の姿からは的を射ている。
 登山ルートは縦走路の他、遠見尾根が最短路の登山口。縦走路の五龍岳と鹿島槍ヶ岳の間の八峰キレット*、唐松岳との間の不帰嶮は難所。
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みどころ

高さは特別ではないが、長野県側は切れ込んだ岩稜で北安曇から見ると厳しい山容を見せる。八方尾根や唐松岳から見ると、岩のこぶだらけ、ゴツゴツした荒々しい男性的力強さで壮大である。
 遠見尾根の途中にある西遠見山周辺の尾根は、五龍岳が間近にせまる絶好の写真撮影スポット。(林 清)
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補足情報

*キレット:山稜が深く切れ込んだところ。岩稜地帯が多く滑落しないように注意が必要。
関連リンク 信州大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)
参考文献 信州大町なび(一般社団法人大町市観光協会)(WEBサイト)
信州山岳ガイド(信濃毎日新聞社)(WEBサイト)
「甲信越百名山」大和渓谷社

2022年09月現在

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