光前寺こうぜんじ

駒ケ根高原にある天台宗寺院。860(貞観2)年本聖上人の創建と伝えられ、武田、羽柴家などの信仰が厚く、信濃国有数の大寺であった。
 境内には本堂・三重塔・三門などが杉林の中に建っており、樹齢数百年の巨木も多い。蘭渓道隆式池泉庭園や築山式枯山水、築山式池泉庭園と三つの庭園があり、ヒカリゴケも自生している。また三重塔近くに霊犬「早太郎」の墓があり、早太郎にまつわる伝説*が伝わっている。
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みどころ

今なお、広大な境内に、杉の大木に囲まれた本堂・三重塔・仁王門・三門などが壮大な伽藍を見せ、客殿の庭園を中心に境内一円が国指定名勝となっている。光前寺の入口の仁王門から三門までの参道には、樹高の高い杉並木が続き荘厳な雰囲気をかもし出している。
 仁王門から大講堂付近を中心に、およそ70本程のしだれ桜が植えられており、満開の時期には境内が桜色に彩られる。また参道に続く石垣の石と石の間、本坊客殿の縁の下の一部などに、ヒカリゴケが自生しており太陽の光を反射して神秘的な光を放っている。
 周辺の駒ヶ池からは中央アルプスの宝剣岳が池越しに美しく、またロープウェイに登れば間近に見える宝剣岳や、天竜川越しに南アルプスの連山が眺望できる。(林 清)
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補足情報

*早太郎伝説: 光前寺の床下で生まれた山犬の子は、光前寺の和尚により大事に育てられ、早太郎と名付けられた。ある日、寺の近くに怪物が現れて子供をさらおうとしたが、早太郎が駆けつけ怪物を追っ払ったという。遠江の国ではまつりの夜ごとに人身御供を要求する怪物がいて「早太郎には知られるな」などと言いながら子供をさらっていった。この様子を見ていた旅の僧侶が光前寺で早太郎を借り受けて連れて帰り、その後早太郎は怪物と夜通し戦い、ついに退治したという伝説。
関連リンク 宝積山光前寺(WEBサイト)
参考文献 宝積山光前寺(WEBサイト)
信州駒ケ根ガイド(一般社団法人 駒ヶ根観光協会)(WEBサイト)
「長野県の歴史散歩」 山川出版

2022年09月現在

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