碌山美術館
安曇野に生まれた彫刻家荻原守衛(おぎはらもりえ 号:碌山(ろくざん))の作品を展示した美術館で、1958(昭和33)年に開館したもの。赤レンガ造の小さな教会風の建物で、代表作『女』『北條虎吉像』など14点の彫刻や彼の蔵書・資料が並べられている。
第一展示棟、第二展示棟には彼の影響をうけた芸術家や友人の高村光太郎、戸張孤雁らの作品が展示されている(冬季は展示替)。また杜江館には荻原碌山の絵画作品(油彩・デッサン)を展示している。
安曇野アートライン*の中核となる美術館でもある。
第一展示棟、第二展示棟には彼の影響をうけた芸術家や友人の高村光太郎、戸張孤雁らの作品が展示されている(冬季は展示替)。また杜江館には荻原碌山の絵画作品(油彩・デッサン)を展示している。
安曇野アートライン*の中核となる美術館でもある。
みどころ
キリスト教精神に育まれた碌山にちなんで教会風に造られた小さな美術館だが、緑の木立に囲まれたツタのからまるその建物にはしゃれた雰囲気が漂う。
特に碌山の没する直前の作品『女』は、碌山が思いを寄せていた新宿中村屋の女主人の面影が表れていると言われ、その姿と表情への評価が高く、ロマンを感じる人が多い。(林 清)
特に碌山の没する直前の作品『女』は、碌山が思いを寄せていた新宿中村屋の女主人の面影が表れていると言われ、その姿と表情への評価が高く、ロマンを感じる人が多い。(林 清)
補足情報
*荻原碌山(おぎはらろくざん):1879~1910年。日本近代彫刻の先駆者。東穂高村矢原(現・安曇野市)の農家の五男、本名守衛。絵画の勉強のため米・仏に渡るがロダンに感銘をうけ彫刻に転向し、『坑夫』などを制作。帰国後、文展に『文覚』『労働者』などを出品、活発な創作活動を行うが、『女』を絶作として30歳で急逝。僚友に高村光太郎がいる。
*安曇野アートライン: 北アルプス山麓に広がる安曇野に点在する、美術館・博物館をラインで結んだもので、安曇野市から白馬村までの約50kmの地域の約20館ものミュージアム(2019(令和元)年10月現在)が加盟している。碌山美術館をはじめ、田淵行男記念館、安曇野ちひろ美術館、大町山岳博物館などがある。
*安曇野アートライン: 北アルプス山麓に広がる安曇野に点在する、美術館・博物館をラインで結んだもので、安曇野市から白馬村までの約50kmの地域の約20館ものミュージアム(2019(令和元)年10月現在)が加盟している。碌山美術館をはじめ、田淵行男記念館、安曇野ちひろ美術館、大町山岳博物館などがある。
関連リンク | 碌山美術館(公益財団法人碌山美術館)(WEBサイト) |
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参考文献 |
碌山美術館(公益財団法人碌山美術館)(WEBサイト) 「碌山美術館」パンフレット 碌山美術館 「長野県の歴史散歩」出川出版社 |
2022年09月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。