氷見の寒ブリ料理ひみのかんぶりりょうり

富山湾のブリ漁は、越中式定置網であり、大型のもので水深50~70mのところに4~6kmの網を起こす。12月、海が荒れ激しく鳴り響く雷を「ブリ起こし」という。これが富山湾のブリの季節の到来を表す。富山湾で獲れるブリは越中ブリとして昔から人気があり、高級品でもあった。塩ブリとなって飛騨高山、さらには野麦峠を越え、信州の松本や諏訪地方まで運ばれていたという。
 富山湾のブリの中でも氷見の寒ブリは、脂ののりがよく、より高値で取引されている。2011(平成23)年、「ひみ寒ぶり」の名称で図形商標登録。さらに、ブリが獲れ始めると、生産者、漁協、仲買人の代表による判定委員会が、大きさ・数量・形などから、本格的なブリシーズンを迎えたことを判断し、「ひみ寒ぶり宣言」が出される。宣言後、1尾に1枚、氷見漁港で競られたことを証明する販売証明書を発行し、統一された青箱に入れられて出荷されている。
 ホタルイカ、シロエビと並んで「富山県のさかな」*のひとつである。
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みどころ

ブリ料理は実に多彩で、頭からしっぽ、内臓まで捨てるところがないといわれるほどである。塩漬けしたブリとかぶらを麹に漬けて発酵させる「かぶらずし」も、北陸富山の郷土料理である。ブリ料理には、ブリのお造り、塩焼き、ブリ大根といった定番料理はもちろん、近年ではブリしゃぶも好まれている。ほかにも、フト(氷見では胃のこと)の味噌煮やブリのあら煮、ブリ汁などがあり、その多様さは、ブリが文化として根付いていることの表れであろう。 
 氷見では、そんな多彩なブリ料理を食べ比べられるブリのコース料理もある。また、寒ブリの時期に、氷見市内の宿泊施設、飲食店で、お店独自のぶりづくし料理を楽しむことができるキャンペーンを開催している。
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補足情報

*富山県のさかな:1996(平成8年)に富山県が選定したブリ、ホタルイカ、シロエビの3種。このうちブリは富山湾の王者、ホタルイカは富山湾の神秘、シロエビは富山湾の宝石と形容されている。
関連リンク きときとひみどっとこむ(一般社団法人 氷見市観光協会・氷見市商工観光課)(WEBサイト)
参考文献 きときとひみどっとこむ(一般社団法人 氷見市観光協会・氷見市商工観光課)(WEBサイト)
魚津水族館『富山のさかな』
読売新聞富山支社編『富山なぞ食探検』
社団法人農山漁村文化協会『聞き書富山の食事』

2025年03月現在

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