高岡御車山祭(高岡御車山祭の御車山行事)
高岡の御車山行事は、1609(慶長14)年に前田利長が高岡に城を築いて町を開いたとき町民に御所車を与え、関野神社の春祭(御車山祭)に山車として神輿の巡行に伴って奉曳したのがはじまりといわれている。利長が与えた御所車は、父利家より譲り受けたものだが、伝承では、1588(天正16)年に豊臣秀吉が後陽成天皇を京都聚楽第に行幸を仰いだ際、お迎えに使用した御所車を前田利家に下賜したものという。
高岡の御車山は、構造的に「地山」と「飾り山」からなる。飾り山は地山の上に心柱が立てられ、本座・相座を置く。心柱には鉾留・花傘が飾られる。本座は信仰の対象で神の形代と位置付けられている。地山は美しい幔幕で飾られる。幔幕に囲まれた地山箱には、囃子方など4~9人が乗る。御車山の中には相座人形にからくりが施されているものがあり、その場合は人形方も乗り、からくりを操る。7基の御車山の中で二番町の御車山は趣が異なる。他の6基は車輪が4輪なのに対し、二番町のものは2輪である。また、本座の人形がなく、熊野神社のご神体を表す御幣が立てられる。
高岡の御車山は、構造的に「地山」と「飾り山」からなる。飾り山は地山の上に心柱が立てられ、本座・相座を置く。心柱には鉾留・花傘が飾られる。本座は信仰の対象で神の形代と位置付けられている。地山は美しい幔幕で飾られる。幔幕に囲まれた地山箱には、囃子方など4~9人が乗る。御車山の中には相座人形にからくりが施されているものがあり、その場合は人形方も乗り、からくりを操る。7基の御車山の中で二番町の御車山は趣が異なる。他の6基は車輪が4輪なのに対し、二番町のものは2輪である。また、本座の人形がなく、熊野神社のご神体を表す御幣が立てられる。

みどころ
御車山行事は、関野神社の春季例大祭に行われる。早朝より各町内で組み立てられ装飾された7基の御車山は、それぞれ町内を曳き回されてから勢揃いをした後、慣例通りのコースと順番で御車山巡行を行う。
7基の御車山は、それぞれに、漆工、金工、染織の技が施されており、興味は尽きない。高岡市守山町には御車山並びに御車山行事について学ぶことができる施設「高岡御車山会館」がある。
7基の御車山は、それぞれに、漆工、金工、染織の技が施されており、興味は尽きない。高岡市守山町には御車山並びに御車山行事について学ぶことができる施設「高岡御車山会館」がある。

補足情報
*春を呼ぶ曳山祭:石川県にキリコ祭が多いのに対し、富山県では豪華絢爛たる曳山祭が盛んである。北陸に伝わる曳山祭は、石川県小松市の曳山子供歌舞伎や巨大なデカ山が曳き回される七尾市の青柏祭、富山県高岡市の御車山祭、福井県三国町の三国祭などが有名だが、富山県内だけでも十七カ所で曳山祭が行われている。曳山祭の多くは、厳しい冬ごもりから解放された春の祭りである。春になると山の神が里に降り稲作の神となり、豊穣と平安を約束する。その神が宿る山車を、氏子地域で曳き回すのが曳山である。曳山は春の象徴であった。それだけに曳山は町の経済力を誇示するかのように贅を尽くしたものが造られた。その代表的なものが、国の重要有形・無形民俗文化財である高岡市の御車山祭である。
関連リンク | 高岡観光ナビ(公益社団法人 高岡市観光協会)(WEBサイト) |
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参考文献 |
高岡観光ナビ(公益社団法人 高岡市観光協会)(WEBサイト) とやま観光ナビ(富山県地方創生局 観光振興室・公益社団法人 とやま観光推進機構)(WEBサイト) 『華やかな神の座 高岡御車山』高岡市教育委員会 高岡御車山会館掲示 |
2025年03月現在
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