彫刻の森美術館ちょうこくのもりびじゅつかん

箱根二ノ平の明るく開けた丘陵に、1969(昭和44)年開設された野外美術館。7万m2の敷地には樹木に縁どられた広々とした芝生にロダン、ブールデル、ヘンリー・ムーアなどの巨匠の彫刻約120点が展示され、小道を歩きながら鑑賞できる。野外展示場の周りにはピカソ館などの室内展示場があり、多くの作品を展示している。また、こどもが楽しめる体験型アート作品や足湯、レストランなどの設備もそろえている。
 ピカソ館は1984(昭和59)年開館し、2019(令和元)年7月27日にリニューアルオープンした。世界で初めての私立ピカソ美術館で、セラミック(陶器)を中心に彫刻や絵画、デッサンや版画、タピスリー(壁掛け)やジェマイユ(ガラス作品)、純金オブジェや銀製コンポート(果物皿)など319点のコレクションを順次公開している。
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みどころ

ヘンリー・ムーアや岡本太郎、ピカソなどなじみある画家、彫刻家の作品が多く展示されている。抽象的な作品群も現実ばなれしたものではなく、比較的作品のテーマが理解できることもあり、多くの人たちに親しまれている。
 地形をうまく生かしかつ、屋外展示物のゆとりある配置と芝生の緑とのコントラストが美しい。また手入れの行き届いた庭園と彫刻が一体となって感動をより強くひきだしている。借景としての箱根の山々の深い緑もこの野外展示物の価値を一段と高めている。
 子供たちの遊べる空間も用意されており、しかも芸術的な美しさをもつ構造物であるため違和感を覚えることもない。広々とした敷地や様々な休憩施設、足湯なども備えており家族連れでも一日中楽しめる施設となっている。(林 清)
関連リンク 彫刻の森美術館(WEBサイト)
参考文献 彫刻の森美術館(WEBサイト)

2020年04月現在

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