両国のちゃんこ鍋りょうごくのちゃんこなべ

「ちゃんこ」とは、力士たちが食べる料理のこと。「ちゃんこ鍋」は、鍋に魚介や肉、野菜など、さまざまな食材を入れる鍋料理で、明治時代に出羽海部屋で始まったとされる。栄養価が高く、大きな鍋で一度に大量に作れるため、力士たちの体をつくるために欠かせない料理として相撲部屋で食されてきた。
 JR・都営地下鉄両国駅周辺には国技館や多くの相撲部屋があることから、1937(昭和12)年創業の「ちゃんこ川﨑」をはじめ、本格的なちゃんこ専門店が10店舗以上*並ぶ。霧島、安美、寺尾、大内など、古くからの相撲ファンにはお馴染みの力士の名を掲げた店もある。
#

みどころ

ちゃんこ鍋のスープには、醤油や味噌、カレーなど、いろいろな味があるが、代表的なスープは「ソップ炊き」と呼ばれる鶏ガラベースのもの。4本の足で立つ牛や豚は「手がつく(負ける)」というイメージにつながり験が悪いことから、鶏を使うようになったと伝わる。
 大相撲を観戦した後に食べるちゃんこ鍋は格別だが、どの店も混雑するため、予約をした上で観戦したほうが良いだろう。
#

補足情報

各店のちゃんこにはそれぞれ特色がある。
・安美:伊勢ヶ濱部屋直伝、力士が毎日食べている門外不出のちゃんこを提供。つみれがスープにコクを加える。
・霧島:陸奥部屋直伝、鶏ガラ豚骨ベースに醤油と味噌を合わせた「霧島味」の特製スープ。
・友路:肉・野菜・魚貝を入れたボリューム満点のちゃんこ。「ゴマみそ味」がおすすめ。
関連リンク 一般社団法人墨田区観光協会(WEBサイト)
参考文献 一般社団法人墨田区観光協会(WEBサイト)
「両国ちゃんこ店案内」墨田区観光課

2025年06月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。