巣鴨地蔵通り商店街すがもじぞうどおりしょうてんがい

JR巣鴨駅の北西にあるとげぬき地蔵*の門前通り。江戸時代の中山道にあり、日本橋からの最初の休憩地として栄えた。いまでは、高齢者に人気があることから、別名、「おばあちゃんの原宿」として知られる。地蔵参りで発展し、780mの商店街に200店舗を超す商店がひしめくように続いている。眞性寺*と高岩寺のふたつの地蔵尊と庚申塚*をお参りする人をもてなす、気取りのない門前町が感じられる通りである。
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みどころ

1軒、1軒、店を見ながら、高齢者を対象にした食品や衣料品を探すのが楽しい。高齢者に人気の食品や衣料品は年により変化するが、塩大福、団子などの和スイーツは定番の人気商品だ。
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補足情報

*とげぬき地蔵(高岩寺):巣鴨駅から地蔵通り商店街を入って右側にある。1596(慶長1)年、神田明神東側に創建され、60年後に下谷に移転。1891(明治24)年に下谷から現在の地に移転した。1945(昭和20)年に空襲により全焼。翌年に仮堂宇が建設されが、現在の本堂、地蔵堂が完成したのは、1957(昭和32)のことである。
 地蔵菩薩のお告げに従い、侍が地蔵尊像の霊印を紙に写して川に流したところ、妻の病がみるみる回復。その後、大名屋敷で針を誤飲した女性に、地蔵尊像を映し取った紙札を飲ませたところ、針が地蔵尊を貫いて出てきたという。これらの言い伝えにより、本尊延命地蔵菩薩はとげぬき地蔵として江戸時代から知られるようになった。境内左手の「洗い観音」には病気の平癒を祈る人が絶えない。毎月4の日の縁日はもちろん、それ以外の日も多くの参詣人で賑わう。
*眞性寺:江戸時代から、大きな笠をかぶった江戸六地蔵尊の一つとして、親しまれ崇拝されてきた。境内に芭蕉の句碑もある。
*庚申塚:庚申塚にあった庚申塔は、1502(文亀)年の建立で、1657(明暦3)年再興されたもの。江戸時代から賑わっていた。堂には猿田彦大神も合祀されている。都電荒川線「庚申塚駅」前にある。
関連リンク 巣鴨地蔵通り商店街(巣鴨地蔵通り商店街振興組合)(WEBサイト)
参考文献 巣鴨地蔵通り商店街(巣鴨地蔵通り商店街振興組合)(WEBサイト)

2025年06月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。