東京カテドラル聖マリア大聖堂
JR目白駅から都営バスで椿山荘下車すぐ、目白通りに面してそびえたつ。国内のカトリック教会の中で最多の信徒数をもつ東京教区の中心地として、多くの人が訪れる。1945(昭和20)年の東京大空襲で聖堂は焼失したあと、1964(昭和39)年に、丹下健三が設計して建てられたローマカトリックの教会で、高さは約40m。聖堂の隣に建つジョセフィーヌの鐘の塔は、さらに20m高い。フランスのルルドの洞窟に模して、1911(明治44)に施工された「ルルドの洞窟*」がある。設計者のヤン・レツルはチェコ出身で、1915(大正4)年に建設された広島の原爆ドーム(旧広島県物産陳列館)の設計者としても知られる。

みどころ
外壁がステンレス・スチール張りの超近代的な聖堂で、外観は直線と曲線が巧みに組み合わせられ、空から見ると十字架に見えるようになっている。天窓から光が差し込む内部では、幻想的な空間が造り出されている(内部は写真撮影不可)。その雰囲気の中でパイプオルガンが鳴り響くと、信者でなくても心洗われる気持ちになる。

補足情報
*ルルドの洞窟:ルルドはフランス南西部の町。1858年にこの小さな山村の洞窟で、聖母マリアが貧しい少女ベルナデッタに姿を現し、聖母によってベルナデッタに示された場所には水が湧き出ていたと伝えられている。この伝承に基づく泉の水によって、不治と思われた病が治癒する奇跡が続々と起こった。ルルドはカトリック最大の巡礼地になり、毎年600万人の巡礼者や観光客が訪れている。フランスの一大観光地でもあり、ホテル数はパリ、ニースに次ぎ、客室数は12,000室でパリに次ぐ。
関連リンク | 東京カテドラル聖マリア大聖堂・カトリック関口教会(WEBサイト) |
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参考文献 |
東京カテドラル聖マリア大聖堂・カトリック関口教会(WEBサイト) 日経新聞 2022年5月21日 朝日新聞 2022年7月5日 |
2025年06月現在
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