入谷朝顔市
言問通りが昭和通りと交差する西側、入谷の鬼子母神で親しまれている真源寺*境内で、朝顔市は行われる。JR鴬谷駅から約10分、東京メトロ入谷駅からすぐにある。ほおずき市*とともに、東京の夏の風物詩である入谷の朝顔市は、毎年7月の七夕前後、6、7、8日の3日間に行われる。文化・文政の頃(1804~30)から入谷で朝顔作りが盛んになった。このあたり入谷田圃ともよばれ、その多くが池などを埋め立ててできた土地で、それが朝顔などの栽培に適し、多くの栽培業者が住んでいたという。嘉永から安政(1848~60)の頃に、入谷の植木師成田屋留次郎が、入谷の朝顔を有名にして、明治になって最盛期を迎えた。しかし、1913 (大正2)年、入谷の都市化とともに、朝顔作りは廃れ、朝顔市は中断された。1948(昭和23)年に、真源寺境内を会場に市が復活し、今日まで朝顔市は続いている。アサガオは縁起がよく、種類も「西洋アサガオ」と「日本アサガオ」の2種類に大別され、交配によって約1,600種類以上もの品種が存在する。 アサガオを売る業者数と露天商の数は、年によって変化するが、おおよそ60軒のアサガオ業者と100の露店で、入谷の朝顔市はにぎわう。

みどころ
真源寺の境内は狭く、参拝をする人、朝顔を施した手ぬぐい・Tシャツ・お守りを購入する人でごった返す。朝顔は寺側の狭い歩道で売られている。屋台店は、朝顔を売る歩道とは、言問い通りをはさんで、反対側の歩道に並ぶ。
朝顔は縁起物で、2023(令和5)年の朝顔市のポスターに、次のことが書かれている。
朝顔は末広がりな形状で縁起良く、薬草として伝来した経緯から、暑い夏を「無病息災」で過ごせるとされている。ツルを巻き付けて伸びることから、花言葉は「愛情の絆」、恋愛運向上の縁起物としても人気。
朝顔は縁起物で、2023(令和5)年の朝顔市のポスターに、次のことが書かれている。
朝顔は末広がりな形状で縁起良く、薬草として伝来した経緯から、暑い夏を「無病息災」で過ごせるとされている。ツルを巻き付けて伸びることから、花言葉は「愛情の絆」、恋愛運向上の縁起物としても人気。

補足情報
*真源寺:1659(万治2)年の創建と伝えられ、本尊の鬼子母神はしゃれ言葉に“恐れ入谷の鬼子母神”といわれ、庶民に親しまれてきた。境内正面に再建の木造の本堂と、鉄筋コンクリート造の庫裏・客殿がある。毎月8の日の開帳はいまも多くの参詣人で賑わう。
*ほおずき市:7月9・10日に浅草寺境内に、ほおずきを売る店が約100店が並ぶ
*ほおずき市:7月9・10日に浅草寺境内に、ほおずきを売る店が約100店が並ぶ
関連リンク | 入谷朝顔まつり(下谷観光連盟・入谷朝顔実行委員会)(WEBサイト) |
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参考文献 |
入谷朝顔まつり(下谷観光連盟・入谷朝顔実行委員会)(WEBサイト) 「まちの記憶 入谷界隈」朝日新聞 2021年7月5日号 「台東区史 通史編Ⅱ」台東区 |
2025年06月現在
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