神田古書店街
JR御茶ノ水駅から明大通りを下りきった駿河台下交差点から右、靖国通りやすずらん通り一帯には古書店が軒を連ねる。直接、古書街に入りたい方は、東京メトロ神保町駅で下車すればよい。江戸時代、神田の駿河台一帯には旗本が住んでいた。江戸末期になると、一橋通りを中心に東大の前身となる大学東校や南校ができ、明治になると、商法学校、東京外国語学校、学習院が神田に誕生する。続いて、明治10年代(1877~1886)に法律学校を主とする現在の明治大学、中央大学、日本大学、専修大学が相次いで創立された。駿河台一帯には、華族と新政府の高官たち、新富豪や学者の居住者が増加した。こうして住民もふえ、教員や学生のまちとなっていったが、当時は書籍が高価であったため、学生や教師を相手とする古書店が次々と開店した。
明治10年代には、有斐閣、中西屋、東洋館、三省堂、冨山房などの書店が誕生している。1887(明治20)年にできた東京書籍商組合のメンバーは131店だったが、このうち神田の店は15店にすぎなかった。そののち10年間、神保町に店*を開く人たちが続き、1906(明治39)年には同組合のメンバーは384店と3倍になり、そのうち神田は104店で名実ともに東京の書籍商の中心になった。
第一次世界大戦後、高等教育の発展にともない、神田の私立大学も拡張されて学生が増加し、古書店街は大きく発展した。現在、神田神保町は、約200もの書店が軒を並べる世界最大の本の街で、 そのうち約170軒は古書を扱い、古書店街としても世界屈指の規模を誇っている。店舗数は諸説あり。また近年は靖国通り南側を中心に減少傾向にある。
明治10年代には、有斐閣、中西屋、東洋館、三省堂、冨山房などの書店が誕生している。1887(明治20)年にできた東京書籍商組合のメンバーは131店だったが、このうち神田の店は15店にすぎなかった。そののち10年間、神保町に店*を開く人たちが続き、1906(明治39)年には同組合のメンバーは384店と3倍になり、そのうち神田は104店で名実ともに東京の書籍商の中心になった。
第一次世界大戦後、高等教育の発展にともない、神田の私立大学も拡張されて学生が増加し、古書店街は大きく発展した。現在、神田神保町は、約200もの書店が軒を並べる世界最大の本の街で、 そのうち約170軒は古書を扱い、古書店街としても世界屈指の規模を誇っている。店舗数は諸説あり。また近年は靖国通り南側を中心に減少傾向にある。

みどころ
古書店街には、ある分野に特化した古書や書籍を扱う店や、古書店以外でもユニークな店もある*。何軒もの書店巡りをして疲れた体を休めるために、古くからの喫茶・食事の名物店も多く、逆にこれらの店へ来るのが目的で、ついでに古書回りをする人たちも多々みられる。

補足情報
*古書店や書店は、通りの南側に面して店を構えた。これは、日中日陰になり、陽により本が焼けないためである。
*書籍およびその関連で、いくつか店舗をあげると、
・文房堂 1887(明治20)年創業の文具・画材の老舗。建物正面の外壁は1922(大正11)年の看板建築。3階にカフェあり。
・奥野かるた店、子どもと一緒に遊びながら学べるおもちゃが勢ぞろい。
・大屋書房 江戸時代のものを揃える。和本、古地図、浮世絵、妖怪ものなどを扱う。
・かげろう文庫 和洋を問わずなつかしい挿絵や写真入りの本を扱っている。場所は神保町に隣接する小川町。
・ボヘミアンズ・ギルド 2004(平成16)年に神保町に出店。近年は特に戦後美術や現代美術に力を入れる。稀覯本から現代アートまで幅広い。
・小川図書 英語・英文学・英学史・言語学関係の古書(主に洋書)を揃える。アンティークの洋雑誌の在庫も豊富。
・高山本店 神保町の書店の中でもっとも古く、1875(明治8)年の開業。武道、能楽、料理、美術を専門に扱っている。
*書籍およびその関連で、いくつか店舗をあげると、
・文房堂 1887(明治20)年創業の文具・画材の老舗。建物正面の外壁は1922(大正11)年の看板建築。3階にカフェあり。
・奥野かるた店、子どもと一緒に遊びながら学べるおもちゃが勢ぞろい。
・大屋書房 江戸時代のものを揃える。和本、古地図、浮世絵、妖怪ものなどを扱う。
・かげろう文庫 和洋を問わずなつかしい挿絵や写真入りの本を扱っている。場所は神保町に隣接する小川町。
・ボヘミアンズ・ギルド 2004(平成16)年に神保町に出店。近年は特に戦後美術や現代美術に力を入れる。稀覯本から現代アートまで幅広い。
・小川図書 英語・英文学・英学史・言語学関係の古書(主に洋書)を揃える。アンティークの洋雑誌の在庫も豊富。
・高山本店 神保町の書店の中でもっとも古く、1875(明治8)年の開業。武道、能楽、料理、美術を専門に扱っている。
関連リンク | 千代田区観光協会(WEBサイト) |
---|---|
参考文献 |
「神田書肆街百年(一)~(五)」脇村義太郎 図書1978、350号から354号 「朝日新聞」2017.2.16 神保町 |
2025年06月現在
※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。