東京都現代美術館
1995年(平成7)年に開館した現代美術専門の公立美術館である。東京メトロ清澄白河駅から徒歩9分、江東区三好四丁目の木場公園に隣接している。
収蔵している作品は主に1945(昭和20)年から現代に至る日本、及び一部の国外の作品、約6,000点であり、これらは東京都美術館 (台東区上野公園)から引き継がれた現代美術コレクションに加えて、現在活躍中のアーティストの作品からなる。そのジャンルは絵画のみならず、ポップアート*1、写真作品、現代彫刻まで多岐に渉っている。
33,515m2の延床面積を持つ広い美術館では、自己のコレクションを中心とした展覧会と企画展覧会を同時に開催することができる。広々とした館内や屋外には現代彫刻がパブリックアートとして展示されている。また、充実した美術専門図書室、洒落た雰囲気のカフェとレストラン、講堂や研修室があり、隣接する木場公園と一体で楽しむことができる。このような個性的な空間を活用して、ユニークベニュー(Unique Venue:特別な場所)として各種イベント・会議も行われている。
東京都歴史文化財団グループが管理・運営しており、美術普及のための講座やワークショップなどを行っている。
収蔵している作品は主に1945(昭和20)年から現代に至る日本、及び一部の国外の作品、約6,000点であり、これらは東京都美術館 (台東区上野公園)から引き継がれた現代美術コレクションに加えて、現在活躍中のアーティストの作品からなる。そのジャンルは絵画のみならず、ポップアート*1、写真作品、現代彫刻まで多岐に渉っている。
33,515m2の延床面積を持つ広い美術館では、自己のコレクションを中心とした展覧会と企画展覧会を同時に開催することができる。広々とした館内や屋外には現代彫刻がパブリックアートとして展示されている。また、充実した美術専門図書室、洒落た雰囲気のカフェとレストラン、講堂や研修室があり、隣接する木場公園と一体で楽しむことができる。このような個性的な空間を活用して、ユニークベニュー(Unique Venue:特別な場所)として各種イベント・会議も行われている。
東京都歴史文化財団グループが管理・運営しており、美術普及のための講座やワークショップなどを行っている。

みどころ
見どころは、20世紀後半から現代に至る美術の流れを系統的に理解できることにある。そのコレクションは、国内作品では1950年代、戦後復興期の社会性の強い作品から始まり、1960年代のポップアート隆盛の時代では、アンディ・ウォーホール*2、デイビッド・ホックニー*3等の海外作品、国内では横尾忠則*4などの作品が収蔵されている。そして続く1980年代以降の変化を、草間彌生(くさまやよい)*5、奈良美智、村上隆などの作品で感じることができる。加えて、日本では紹介されることの少ない東アジアや中近東、南米の現代美術にも触れることができる。
過去の企画展を紹介すると、横尾忠則のグラフィックデザイナーから画家への変貌、クリスチャン・ディオールのファッションデザインとアート、アートブックフェア(美術図書の魅力紹介)、中堅アーティストを対象とした現代美術賞(Contemporary Art Award)の受賞作品紹介など、幅広いテーマとジャンルが魅力となっている。
なかなか解りづらく、興味を持つには敷居の高い現代美術であるものの、展覧会では学芸員によるギャラリートーク(ガイドツアー)、親子向け観賞ツアーなども随時行われている。また、展覧会毎の冊子やサイトでの案内なども充実している。隣接する木場公園と併せて気軽に訪れてみることをお薦めする。
過去の企画展を紹介すると、横尾忠則のグラフィックデザイナーから画家への変貌、クリスチャン・ディオールのファッションデザインとアート、アートブックフェア(美術図書の魅力紹介)、中堅アーティストを対象とした現代美術賞(Contemporary Art Award)の受賞作品紹介など、幅広いテーマとジャンルが魅力となっている。
なかなか解りづらく、興味を持つには敷居の高い現代美術であるものの、展覧会では学芸員によるギャラリートーク(ガイドツアー)、親子向け観賞ツアーなども随時行われている。また、展覧会毎の冊子やサイトでの案内なども充実している。隣接する木場公園と併せて気軽に訪れてみることをお薦めする。

補足情報
*1 ポップアート:1950年代に生まれ、1960年代にアメリカの大量消費文化のなかで発達した現代美術の芸術運動のひとつ。雑誌や広告、漫画、報道写真などを素材としたアート作品を指すが、グラフィックアートのような広告宣伝媒体での表現そのものも含めることが多い。
*2 アンディ・ウォーホル(1928~1987年):米国を代表するポップアートの旗手。 商業デザイナー・イラストレーターとして成功の後、1960年代からポップアート作品を出すようになり、世界に影響を与えた。東京都現代美術館には「マリリン・モンロー(版画、1967年)」が収蔵されている。
*3 デイビッド・ホックニー(1937年~):英国生まれの画家。1960年代のポップアートから始まり、60年以上にわたって現代美術の第一線で活躍している。東京都現代美術館では約150点の作品を収蔵している。
*4 横尾忠則(1936年~):兵庫県出身の美術家、グラフィックデザイナー、版画家、作家。1960~1970年代の日本のポップアートを主導して当時の若者文化に影響を与えた。1980年代に入ってから画家としての活動に入る。神戸市の横尾忠則現代美術館、ふるさとの西脇市岡之山美術館に多くの作品が収蔵されている。
*5 草間彌生(くさまやよい、1929年~):松本市出身の芸術家。1960年代から前衛的芸術作品で著名となった。水玉模様・網目模様の反復をモチーフとした立体作品が多い。1993年にヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として日本館の個展を開催した。東京都現代美術館では絵画作品を中心に20点を収蔵している。「草間彌生美術館」(東京都新宿区弁天町)が2017年に開館している。
*2 アンディ・ウォーホル(1928~1987年):米国を代表するポップアートの旗手。 商業デザイナー・イラストレーターとして成功の後、1960年代からポップアート作品を出すようになり、世界に影響を与えた。東京都現代美術館には「マリリン・モンロー(版画、1967年)」が収蔵されている。
*3 デイビッド・ホックニー(1937年~):英国生まれの画家。1960年代のポップアートから始まり、60年以上にわたって現代美術の第一線で活躍している。東京都現代美術館では約150点の作品を収蔵している。
*4 横尾忠則(1936年~):兵庫県出身の美術家、グラフィックデザイナー、版画家、作家。1960~1970年代の日本のポップアートを主導して当時の若者文化に影響を与えた。1980年代に入ってから画家としての活動に入る。神戸市の横尾忠則現代美術館、ふるさとの西脇市岡之山美術館に多くの作品が収蔵されている。
*5 草間彌生(くさまやよい、1929年~):松本市出身の芸術家。1960年代から前衛的芸術作品で著名となった。水玉模様・網目模様の反復をモチーフとした立体作品が多い。1993年にヴェネツィア・ビエンナーレに日本代表として日本館の個展を開催した。東京都現代美術館では絵画作品を中心に20点を収蔵している。「草間彌生美術館」(東京都新宿区弁天町)が2017年に開館している。
関連リンク | 東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)(WEBサイト) |
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参考文献 |
東京都現代美術館(公益財団法人東京都歴史文化財団)(WEBサイト) 美術手帖(カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社)(WEBサイト) 「東京のミュージアム100」芸術新潮編集部編 新潮社 「日経五つ星の美術館」日本経済新聞社 「全国博物館総覧」日本博物館協会編 ぎょうせい |
2025年06月現在
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