地鉈温泉(式根島)じなたおんせん(しきねじま)

東京・竹芝客船ターミナルから高速船の直行便で2時間20分、夜発の大型船で9時間の式根島南部の海岸ぞいの岩礁に湧き出す温泉。泉質は塩泉の硫化鉄泉。源泉の温度は干潮時には80℃を超え、満潮前後に海水と混じり合うことによってちょうどいい湯加減になる。陸域の断崖の上から200段弱の階段を下っていったところにあり、そこにいたる階段の両側には岩壁が切り立ち、大地を鉈で断ち割ったような地形からこの名が付いたといわれる。
#

みどころ

断崖を長い階段を下りると、海際の岩と岩の間に段差の異なる10箇所ほどの湯船があり、潮の満ち引きに応じて海水と混じり合った適温の湯船を選んで入る。野趣溢れる温泉で、水平線と磯に砕ける波を眺めながら汗を流すことができる。着替えのための脱衣所はなく、水着着用必須の混浴だが、入浴料は無料で、24時間入ることができる。島の人は「夜潮」といって、潮騒と風の音を聞き、月を見ながら湯治を楽しみ疲れを癒やすという。
関連リンク 新島村(WEBサイト)
参考文献 新島村(WEBサイト)
「現地解説板:名称地鉈温泉」新島村教育委員会

2025年06月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。