法師温泉ほうしおんせん

三国峠の南麓、赤谷川支流の西川に沿った原生林の中にある。弘法大師の開湯と伝わる古い温泉で、宿は1軒。西川の流れをはさんで両岸に建物があり、ガッシリとした湯治場風の造りや、野趣に富んだ大浴場に独特の風情がある。
 湯は43度のカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉。川床に設けられた木造の大浴場は、浴槽の下から湧出する2源泉を丸太を渡された4つの湯舟で区切ったもの。切傷・やけどによい。
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みどころ

明治の面影を残す「本館」をはじめ、鹿鳴館風の大浴場「法師乃湯」、鄙びた風情の「別館」は国の登録有形文化財になっており、自然と調和した古き良き日本の木造建築の一軒宿。与謝野晶子や川端康成ら多くの文人墨客もここを訪れ、多くの作品を残した。
 温泉の4つの湯船も情緒があり、旧国鉄時代の1982(昭和57)年、フルムーンキャンペーンのポスターとして使われて、当時の多くの人々が注目し今でも記憶に残っている。(林 清)
関連リンク 法師温泉 長寿館(WEBサイト)
参考文献 法師温泉 長寿館(WEBサイト)
一般社団法人みなかみ町観光協会(WEBサイト)

2020年04月現在

※交通アクセスや料金等に関する情報は、関連リンクをご覧ください。