嬬恋村のキャベツ畑つまごいむらのきゃべつばたけ

嬬恋村の広域農道「つまごいパノラマライン」の沿道に展開する約3,000haのキャベツ畑。標高700~1,400mの高冷地で栽培されており、夏の昼夜間の温度差が大きいため美味しいキャベツができる。キャベツの作付面積を夏の嬬恋村のキャベツ農家戸数で割ると、農家1軒でおよそ5haとなる。これは東京ドーム1個分の面積にあたる。
 7~10月が出荷シーズンで、深夜2~3時頃から収穫作業が始まり、最盛期には1日で20万ケース以上の出荷量になるという。
 嬬恋村でキャベツ栽培が本格的に始まったのは、1932(昭和7)年のこと。1945(昭和20)年には国鉄長野原線(現吾妻線)が開通し、東京周辺の市場と強く結びつくようになった。その後、国営パイロット事業を始めとして、大規模な畑地造成や幹線農道が整備され、現在に至っている。
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みどころ

吾妻川、国道144号線を挟み、広域農道北パノラマラインと南パノラマラインの両サイド、緩やかにうねる緩傾斜地にキャベツが植えられており、浅間山と四阿山を背景に美しい景観を構成している。特に4月頃から苗の植え付け時期、斜面に平行して直線状に並ぶ小さな緑の苗と黒々とした畑の土、残雪の美しい浅間山、四阿山の白い姿とのコントラストが見事である。
 収穫時期の丸々と育ったキャベツ玉がずらりと並ぶ姿も壮観である。この時期パノラマラインや国道沿いに立ち並ぶ直売所は、キャベツを中心とした高原野菜を販売する。
 毎年9月には「キャベツ畑の中心で妻に愛を叫ぶ」というイベントが開催される。北パノラマラインにある愛妻の丘で、夫が妻に日ごろの感謝や愛の言葉を伝えるために大声で叫ぶもので、毎年メディアで取り上げられるユーモアあるイベントになっている。(林 清)
関連リンク 嬬恋村の観光(嬬恋村観光商工課)(WEBサイト)
参考文献 嬬恋村の観光(嬬恋村観光商工課)(WEBサイト)
水土の礎(一般社団法人農業農村整備情報総合センター)(WEBサイト)
『TUMATABI holy times vol1.』嬬恋村観光商工課、2018年7月22日

2020年04月現在

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