スコトン岬すことんみさき

礼文島の北端につきでるようにのびた岬。漢字では「須古頓岬」。アイヌ語のサク・コタン(夏の・集落)、またはシコツネ・トマリ(大きな窪地・入り江)だといわれている。トド島を眼前にして日本海とオホーツク海が広がる風光の地。岬の縁は断崖になっているが、上部は比較的平坦で、先端付近まで道路が通っている。先端の展望所からは、無人のトド島が間近に見え、晴れた日には遠くサハリンを望む。また、野生のアザラシを見ることができる。
 かつて稚内の宗谷岬とともに日本最北端を名乗っていたが、宗谷岬より少しだけ南に位置することが測量によって明らかになり、その後は最北限の地と名乗るようになった。路線バスがここまで通っており、「最北限のバス停」がある。また、観光用に整備された「最北限のトイレ」「最北限の売店」がある。
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みどころ

展望所からの遠望は、日本の北限の地を感じるのに十分である。一人静かにゆっくりと腰を落ち着けて、海の広がりや空の青さを眺めるとよい。季節によって、時間帯によって、その日の気象条件によっても見え方や雰囲気は大きく変わるだろう。しかしながら、崖下の民宿やあえてここに設置した土産店の存在や、大型観光バスで訪れる団体客らとの遭遇は、一昔前の観光地に来た気分にさせる。展望台を訪れた後に車を路肩に止めて、ライダー(バイク乗り)たちが北端に向かう様子を振り返ってみるのも良い。トレイル「岬めぐりコース」のゴロタ岬から北上するあたりでスコトン岬の全景を俯瞰するのもおすすめだ。
関連リンク 礼文島観光協会「礼文島観光情報」(WEBサイト)
参考文献 礼文島観光協会「礼文島観光情報」(WEBサイト)

2023年12月現在

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