釧路の炉端焼きくしろのろばたやき

釧路港には、シャケ、サンマ、タラ、シシャモ、毛ガニと、1年を通じて旬の魚介類が水揚げされている。それら魚介類が、釧路最大の和商市場の店頭にところ狭しと並べられる。こうした新鮮な魚介類を味わうことができるのが炉端焼きである。肉類や魚介類は、炭火の遠赤外線で焼くと、うま味が増す。この炭火焼きを取り入れたのが、釧路発祥の炉端焼きである。約60余年の歴史をもつ。
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みどころ

釧路から、1970(昭和45)年頃、東京中心に全国に炉端焼きの店ができてきたが、いまはさほど見かけることはなくなった。しかし、炉端焼き発祥の地*釧路では、いまでも多くの炉端焼きの店があり賑わっている。客が目の前で好みの新鮮な魚介類を選べ、目の前で焼いてもらい熱いまま食べられるのが嬉しい。店も、従業員と客とが、あるいは客同士が会話できる開放感があり楽しい。
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補足情報

*炉端の発祥:1950年頃、宮城県仙台市の「炉ばた」の名の郷土料理店が始まりと言われているが、魚介類を中心としたメニューは釧路が始めたもので、現在の「炉端焼き」のスタイルとなっている(北海道ファンマガジン)。